★統一地方選挙の振り返りと考察 市議会議員に求められる仕事とは★

投票

◆選挙結果の分析と反省&市議会議員に求められる仕事と有権者の投票行動の考察◆

 

先日執行されました2015年統一地方選挙後半戦の知多市議会議員選挙で704名の皆さまの票を頂戴し、当選させていただきました。改めて投票していただいた皆さまに感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございます! 実は当選を確認した投票日当日の夜は、喜びはほとんどなく、当落線上の状況に胃がきりきりしていたため、当確報告を聞いて膝から崩れそうな安堵の気持ちでいっぱいでした。最下位の当選という自身の不甲斐なさを噛みしめ、そして、村上春樹の「期待をするから失望が生じる」という言葉を思い出し、27日(月)の早朝まで眠れぬ朝を過ごしたものです。それでも、私の政策や活動に賛同し投票していただいた方への感謝の気持ちを胸に、これからさらに応援していただける方を増やしていけるよう、全力で市政に取り組んで参りたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

●「政策立案」政治活動チラシの作成と配布●

 

私の政治活動&選挙のスタイルは、政策立案型のものでございました。自身の地域にとらわれず、知多市全体の課題を洗い出し、どのような解決策が講じられるのか、現実的な視点で政策立案を発信していくことで、その賛同を得た方に応援・支援していただくというスタンスでした。そのため、リサーチ&課題分析を徹底的に行ない、政策提案チラシとして2種類の後援会通信を知多市全域に配布いたしました。実際に配布したのは2月末からでしたが、準備と作成には数カ月と、印刷&配布にはそれなりの(100万円近い)費用と稼働をかけております。

 

今回票を伸ばすことが出来なかったのは、2つの要因のいずれか、もしくは両方が関係していると思います。1つにはチラシが目に触れない or 読まない方が少なくなかったのでは? ということです。私は選挙に出るくらいですので、もちろん政治に興味がありまして、政治関連の印刷物にはすべて目を通します。例えば、共産党さんは主義・主張は相入れないですが、地域の課題を的確に捉えているところなどは勉強になることもあります。

 

政治に限らず、私はすべてのチラシをPR効果やデザインの観点の参考にするため、漏らさずチェックしますが、ゴミ箱にそのまま捨ててしまう人は少なくないという指摘を多くの方からいただきました。私は内容の充実したチラシを作成すれば、必ずそれを見て賛同してくれる人がいるという期待を込めて、全国のどの候補者にも負けないような中身の濃いチラシを作成したつもりですが、それが目に触れることがなければ、響きようがありません。

 

十数名の方からチラシを見て激励のお言葉をいただき、本当に嬉しく思いましたが、ポスティングという届け方にも問題があったのかもしれません。家を訪問して渡した方が良いとのアドバイスもございましたが、同じ地域だからということで、呼び鈴を押して訪問する活動は、自分がされたら迷惑なため、絶対にしたくなく、この点は非常に悩ましい限りです。それでも実施している候補者も多いと聞き、エゴが正当化されるのは選挙の特殊な世界ならではかもしれません。

 

 

●市議会議員の職務と地域密着のあり方について●

 

そしてもう1つの私が票を伸ばせなかった要因であり、恐らくこちらが最大の理由でしょうが、地域密着の活動が出来ていなかったことであると思います。ここは大いに反省すべきところであり、これからは拝命した市議会議員という職務で地域密着の活動もしていきたいと考えています。それでも、私は有権者の皆さまの投票行動は不思議に感じている部分があります。

 

選挙で投票にいかないのは、面倒くさいからであり一票を投じたいと思う候補者がいないからでしょう。これは大切な時間を使っていただけるような、魅力的な候補者になれなかった自身の不徳の致すところであり、これから精進していきたいと考えておりまがすが、一方で、投票行動の多くは情緒的であることをひしひしと感じました。近所だから、知り合いだから、知人に頼まれたからという理由で投票される方がほとんどなのかもしれません。

 

どの地区に住んでいるのか? とよく聞かれましたし、地域活動が欠けているとの指摘もございました。自身の地区を応援したい感情はもっともですし、ゴミ拾いや朝の挨拶に尽力することも素晴らしい活動です。がしかし、税金で給料をいただく議員に住民の皆さまが真に求めるのはこのような活動でしょうか? 

 

知多市の予算と執行のチェックをしっかり行ない、さらに住み良い街づくりを推進し、知多市の価値(地価向上や人口増加)に貢献する能力がある人は? という基準が重要であると私は考えております。もちろん自分が未熟な言い訳を、有権者の投票行動心理に責任転嫁するつもりはございませんが、この意識のズレが私が票を伸ばせなかった一番の要因であると考えております。

 

 

●今後の市議会議員としての活動について●

 

6月1日より知多市議会議員に就任させていただきます。最下位での当選でございまして、運が良く当選させていただいたと謙虚な気持ちを忘れずに職務にまい進したいと考えております。地道な地域活動も実施せねばと思いますが、私が後援会通信の中で発信した政策は、可能性を検証した上で実現出来るとの結論に至ったプランですので、その政策実現に向けて、市長や市役所の職員の皆さまにも協力を仰ぎながら、魅力ある住み良い知多市を実現するために頑張って参ります。

 

WEBサイトでの発信はテレビコマーシャルやチラシ媒体のようなプッシュ広告とは異なり、ある意味プル広告という限られた方のみしかご覧になっていただけない限定した発信手段ですが、本サイトをご覧になっていただいているのは、私に期待していただいている方と、私のことを疎ましく思っている方のどちらかであると思いますので(笑)、前者の方への報告としても頻繁に更新して参りたいと考えております。もちろん、この知多市ではWEBの価値は小さいと認識しておりますので、地域会合や地域行事に積極的に参加したり、タウンミーティング等の開催も視野に地道な活動にも取り組んで参ります。

 

「これからの地域行政の話をしよう!」

 

引き続き、皆さまの応援&支援をお願いを申し上げるとともに、併せてご意見&ご要望もいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。