★知多市議会議員 川脇ひろゆき 2015年9月活動報告 9月議会 他★

知多市議会

◆旧知多市民病院跡地運営事業者 & ごみ処理施設建設(温水プール)  & 9月議会定例会 のご報告◆ 

 

応援&ご支援いただいている皆さま、縁あってご覧になっていただいている皆さま、秋の深まりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? わたくしはシルバーウィークも遠出することなく、東海市の温水プールや、大府のげんきの郷に出かける以外は、知多でのんびりしておりました。知多市にはない充実した公共施設&商業施設ですので、我らが知多市での魅力ある施設の整備&誘致の可能性を探っていかねばなりません。ところで、つい先日の中秋の名月とスーパームーンはご覧になられましたでしょうか? 満月は幻想的に美しく、そしてその月光は慈愛に満ちており、ふと、時間の大切さと尊さを噛みしめて心が震えました。季節の変わり目ですので、お身体にはくれぐれもご自愛ください。それでは、2015年9月の活動報告申し上げます。トピックスは以下の通りです。 

 

1.旧知多市民病院跡地に新病院が発足予定(運営事業者決定)

2.新ごみ処理施設 兼 温水プールの建設計画

3.知多市議会9月定例会(一般質問) 報告

4.知多市議会9月定例会(決算審査) 報告

 

 

1.旧知多市民病院跡地に新病院が発足予定(運営事業者決定) 

 

知多市及び東海市では、旧知多市民病院の施設を活用して、慢性期等の医療を提供する病院を運営する事業者を募集してきましたが、選定の結果、優先交渉権者が医療法人贈恩会(東海市医師会会長(小嶋病院副院長)小嶋真一郎)に決定しました。 

 

これにより、平成28年中に旧知多市民病院跡地に、総合内科、整形外科、眼科、神経内科、耳鼻咽喉科の外来診療を行う病院が開院予定です。 知多市内に100床以上の病床を具備する病院が新たに出来ることで、地域医療の充実が期待されます。

 

医療法人贈恩会様には、安全安心で手厚い医療を心よりお願い申し上げます。そして、本病院へのアクセスやなど、今後住民の皆さまのご意見を伺い、要望を伝えていきたいと考えております。

 

→慢性期等病院運営事業者の決定

 

 

2.新ごみ処理施設 兼 温水プールの建設計画

 

知多市及び東海市の両市によって構成するする西知多医療厚生組合において、両市の現ごみ焼却施設等が耐用年数を迎える時期を見据え、新しいごみ処理施設の建設を計画しておりますが、その候補地を選定の結果、新ごみ処理場が現知多市清掃センター(知多市北浜町)敷地内に建設することが決定されました。今後2024年度の稼働を目指して仕様や運営形態を詰めていくとのことです。

 

また、本ごみ処理施設の稼働により発生するエネルギーを活用し、「市民の健康づくり」「健康寿命の延伸」及び「福祉増進」を目的として、現在の海浜プール敷地内に温水プール(健康増進施設)を建設する予定です。夏季のみの利用で施設が老朽化していた海浜プールから、建て替えとなります。

 

この新ゴミ処理施設 兼 温水プールの事業主体は西知多医療厚生組合となりますが、知多市にも住民の多くの皆さまが期待する温水プールが建設されることになります。知多市議会議員として、住民の皆さまにとって使い勝手がよく、建設投資や維持管理が過剰負担となることのないよう、適切にチェックしていくと共に、進捗があり次第報告申し上げます。

 

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新しいごみ処理施設の建候補地.pdf
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3.知多市議会9月定例会(一般質問) 報告

「知多市のバスは運行ルートやダイヤなど使い勝手が良くなく、料金が高いと思いませんか? 年間約7,200万円の運行経費を効率的に活用することにより、利便性の高い市バスの運行が出来ると考え、質問を実施しました。」


9月4日の本会議において、初めての一般質問をいたしました。一般質問のスタイルは人それぞれのため、一概にどれが望ましいと規定することはできませんが、私は公開済みのことを聞くのは貴重な時間の浪費であると考えますし、感情的で非論理的な質問は社会常識として不適格であると考えております(そういう質問をする議員もいらっしゃいます)。

 

そのため、一般質問にて知多市の問題を明確化すると共に、市長を筆頭とする幹部職員の方々との課題の意識共有を図り、これまでに私が学び培ってきた知識と経験を活かした課題解決の要望・提言を実施することで、建設的な質疑の場としたいと考えております。

 

加えて、要望&提言は現実的かつ具体的な内容であることが望ましいですので、一般質問を課題解決に繋げられるよう引き続きアプローチして参ります。前置きが長くなりましたが、以下に一般質問の概要を記します。

※現在事務局が議事録を作成中でございますので、正式に議事録が公開され次第、追って全文を公開いたします。


 

質問題目:コミュニティ交通あいあいバス及び路線バスについて

 

①質問の前提および質問理由

 

知多市では、地域公共交通に係る取り組みとして第5次知多市総合計画組織別計画(中期3年)において、「快適で便利な地域公共交通が利用できるよう、地域公共交通会議を中心として利便性の高いバス路線を検討します」とのミッションを掲げ、経営方針として「市民、事業者などで構成する地域公共交通会議を開催し、課題となっているバス路線の見直しや持続可能な運行などについて協議を行い、バスの利便性を高めます」としている。


しかしながら、この計画に掲載された市民アンケートによるデータでは、公共交通バスを利用して便利に暮らすことができると思う市民の割合は、平成25年5月時点では26.9%であり、基準値である前回調査の平成22年5月時点の33.4%から6.5ポイント低下している。この数字は、回答者の約4人に3人が現状の公共交通バスを利用しても便利な暮らしには直結しないと感じていることではないかと思われる。


本市の主要駅である朝倉駅を例としても、朝・夕の駅への送迎車の混雑は目を見張るものがあり、これは駅へのアクセス1つを挙げてみても非常に使い勝手が悪いことを市民の皆様が感じている証拠ではないか。ここ数年の利用者数の減少も利便性や料金設定に課題があることから、利用者数が伸びずに運行収入が減り、サービスが改善できないという悪循環に陥っているように思う。


運行後10年を経過している、あいあいバスについて地域住民の便利な足として利用できるよう、現状の問題を解決するだけではなく、居住地から駅へのアクセスや目的とする場所への移動手段として運行車両・運行路線・運行ダイヤ・利用料金など望ましい姿に向けて検討すべき時期に来ているのではないか。これは、先に挙げた組織別計画のミッションそのものであると考える。なお、本件は補助金を支出している。路線バスを含めて議論すべき内容であると考えており、次のとおり質問する。

 

②質問および答弁


Q1.あいあいバスの運行経費について。

A1.既存の東部・南部コースの平成27年度の運行経費は2コース合わせて2,700万円を予算計上、新設の北部コースは26年度の繰り越しで、まち・ひと・しごと創生公共交通網構築事業負担金として1,745万円を予算計上しており、3コースの予算の合計額は4,445万円。


Q2.コミュニティ交通負担金及び路線バス運行補助金が一般会計予算に占める割合について。

A2.27年度の一般会計予算額251億7,000万円に対し、26年度から繰り越した北部コースの負担金を含めた27年度のコミュニティ交通負担金4,445万円と27年度の路線バス運行補助金2,781万2,000円の合計は7,226万2,000円で、一般会計予算に対する割合は約0.29%。


Q3.あいあいバスの利用者数及び運行収入について。

A3.26年度の利用者数は東部コースは2万7,224人、南部コースは3万8,787人で合計6万6,011人。27年度の4月から7月までの利用者数は東部コースは8,521人、南部コースは1万381人、5月2日から運行を開始しました北部コースの7月までの利用者数は2,102人で、合計2万1,004人。26年度の運行収入は、東部・南部2コースの合計で837万210円、27年度の4月から7月までの運行収入は、北部コースを合わせた3コースの合計で288万280円。


Q4.あいあいバスの利便性改善の取り組みについて。

A4.特に北部コース沿線にある知多翔洋高校生の利用を高めるため、お得な定期券・回数券の導入を検討している。知多翔洋高校生にアンケート調査を実施し、その結果を踏まえ詳細を詰めていく。7月31日に開催そした本年度第1回知多市地域公共交通会議では、定期券・回数券の導入について中学生の利用促進もという御意見をいただいたので、対象者を拡大することも検討していく。市民にとって利用しやすい公共交通となるよう鋭意努力していく。


以上の答弁を受けて、再質問を3点実施。


再Q1.補助金負担金の合計予算額の約7,200万円と0.29%という一般予算に占める割合について。近隣市町である東海市・大府市・東浦町の一般会計予算における金額と割合について。

再A1.東海市は1億1,426万6,462円で割合は約0.27%、大府市は8,368万6,000円で割合は約0.31%、東浦町は5,206万8,000円で割合は約0.37%。


再Q2.現在、高齢者の定期券の対象は75歳以上に限られているとされているが、60歳以上とするなど対象年齢を拡大する考えはあるか?

再A2.料金にかかわる内容のため、地域公共交通会議に諮り検討することとなるが、今のところ年齢を下げることは考えていない。


再Q3.お得な定期券・回数券の導入について、対象を高校生から中学生まで拡大し、検討するとのことだが、具体的な設定金額はどのように考えているか。

再A3.アンケート結果等を踏まえ、具体的な設定金額・期間等を地域公共交通会議で協議していく。

 

③要望提言


答弁いただいた内容を踏まえ要望を申し上げたい。あいあいバスの利便性を向上するためには抜本的な見直しが必要であると考えている。本日は運行の重要な要件である運行車両・運行路線・利用料金の3点について利便性向上に向けた要望をしたい


要望の1点目は、運行車両について。

あいあいバスは、北部ルートを除き、運行開始から10年を経過しており、車両の老朽化や車両サイズが問題であると考えている。現状の利用者数や需要に合わせて中・小型車両への見直しを検討願いたい。市場調査をしたところ、中型バスで乗車定員25名のトヨタコースターは5年リースで月額8万円での契約が可能。また、ワゴンタイプで乗車定員10名のハイエースワゴンスーパーロングは、同じく5年リースで月額約4万円での契約が可能。利用者数に見合った車両サイズへ最適化することにより、燃費の改善を含めた運行経費の削減が期待できる


要望の2点目は運行路線について。

運行路線については、各地域住民へのヒアリングと適切な調査が必要であるが、市民の方がよく行く場所、つまりは目的地までをつなぐルートでなければ利用者数は伸びづらいものであると考える。現状、西知多総合病院へのアクセスは、あいあいバスの北部ルートと西知多医療厚生組合が運行する朝倉駅からの病院シャトルバスのみとなっている。これでは、北部ルートの近隣住民の方以外は不便であり、各地域から主要駅への効率的な経路の検討は欠かせないものであると考える。現在、公募により平成29年度の会員を目指している旧知多市民病院跡地へのルートも検討課題。


また、大型スーパーマーケットや駐車場の大きなコンビニエンスストアは、駅や病院への乗り換えの場所として有効活用できると考える。点と点を最適に線で結び、線が適切な場所で交わるような運行路線の見直し・検討をお願いしたい。なお、運行路線についてはPDCAサイクルを活用し、適切な経路を検証していくことが欠かせない。そのため、国土交通省から路線変更の権限移譲を得る調整も合わせて検討願いたい。地方運輸局への申請の都度の事務手続が簡易かつ短縮できるため、ぜひともお願いいたい。


要望の3点目は利用料金について。

コミュニティ交通あいあいバスの利用料金は100円が望ましいため、料金改定の検討をお願いしたい。東海市・大府市ともにコミュニティバスは100円で運行しており、先ほどの答弁のとおり一般会計予算に占める負担金・補助金の割合がほぼ同じであることを考慮すると、本市としては利用者に高い乗車料金を支払っていただきながら、効率的な運行ができていないことは課題であると考える。


自宅から名古屋へ通学・通勤・遊びに行く際に、最寄りのバス停から朝倉駅まで200円、朝倉駅から名鉄名古屋駅まで電車賃500円の計700円、往復では1,400円の料金が掛かると考えれば、現在のバス代金200円を負担が大きいと感じる方は決して少なくない。


先ほどの答弁のとおり、平成26年度の運行収入は、東部・南部2コースの合計で年間約840万円、北部コースを加えた3路線の運行収入は約1,200万円程度となるだろう。仮に運賃を半額の100円にして利用者数が同数であったとすると約600万円の減収になる。これは、平成27年度の一般会計予算に占めるバスの負担金と補助金の合計額約7,200万円の0.29%から、予算を0.03%の約750万円増額すれば賄える金額である。今申し上げた額は最大想定金額のであり、運行路線や運賃見直しによる利用者数の増が達成されれば、運行収入の減少が避けられる、またはもっと小幅にとどまるだろう。


市の財政状況から予算の増額はどうしても避けねばならないということであれば、運行車両の効率化や契約の見直しにより、現状の予算の範囲内で達成することも可能であると考える。試算結果を要望の根拠として申し上げたい。


乗車定員25名の中型バスの5年リース契約は年間約100万円。運転手と車両メンテナンスを委託するとしまして、自動車運行管理業務請負契約の運行管理者1人当たりの月額標準単価34万円に時間外手当を加算しても月額約70万円、年間約840万円。車両リース費用と合わせて1ルート当たり約940万円での運行が可能。


リスク費用と計上漏れがあることを考慮して、1運転手と1台で約1,200万円と試算すると、現状の負担金・補助金の約7,200万円で6台の運行が可能であり、運賃100円にした場合の運行収入減額分、年600万円を差し引いても5.5台の運行が可能。この0.5台は運行時間を調整することにより1台となり得る。6台運行を可能とすることにより、路線バスへの補助金の削除や減額も可能。


あいあいバスの利便性を改善するための利用料金の改定は、不可欠な事項であると考えており。、乗車料金は1回100円、また通勤・通学でバスを利用するための方に年齢を限定しない定期券の導入の検討をお願いしたい。なお、あいあいバスの運行に関する事項は、地域公共交通会議にて協議の上、実施していくことになるため、本件については、別途担当部局に資料提出を考えており、ぜひ地域公共交通会議への付議に向け、検討調整を行なっていただきたい。

 

 

4.知多市議会9月定例会(決算審査)報告

 

9月議会では、決算審査が実施されました。この決算審査は、2014年度(昨年度)の知多市の市政運営に費やした費用が、適切であったかどうか予算との整合性を踏まえ、審査するものであります。私は本年の6月より市議会議員として働かせていただいており、予算審議に参加していないため、決算審査の委員ではございませんでしたが、後日、担当部局がアップする情報を紹介させていただきます。

 

自治体は私企業と違い、収益を拡大するというミッションがありません。物やサービスを売るのではなく(収入は主に税金)、住民の皆さまに適切な公共サービス(上下水、年金、等々)を提供することが仕事です。そのため、住民の皆さまから治めていただいた税金の利用用途が適切であったか、施策を実施するのに効率的な選択をしているか(お得な買い物やサービス利用をしているか? つまりはコストパフォーマンスを重視しているか?)が重要な観点であると個人的には考えております。

 

傍聴した感想としては、自治体は私企業とは違い予算主義であり、競争論理が働き辛いことと支出細目までの提示がないことから、妥当性確認が難しいところではありますが、我々の税金が計画的かつ効率的に投じられるように、今後ともしっかりとチェックし要望を提言して参ります。