★「祝辞」八幡中学校卒業式(2019/03/05)★

 

母校の知多市立八幡中学校の卒業式で祝辞を述べる機会をいただきましたので、中学校を卒業するすべての皆さまに送ります。

 

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2019/03/05 八幡中学校卒業式祝辞

 

皆さん、ご卒業おめでとうございます!

 

私も20年少し前に八中を卒業しまして、後輩の皆さんの素晴らしき門出をお祝いできることを本当に嬉しく思います。

 

本日は、貴重な機会と時間をいただきましたので、皆さんのこれからの人生に少しでもお役に立てることを願って、地域市議会を代表して、祝辞を述べさせていただきます。

 

「可能性」についての話です。

 

「好きなことをを仕事に」最近はやりの言葉です。YouTuber、Eスポーツのプロゲーマー、インスタグラムを活用するインフルエンサー。自分の好きと得意を仕事にして稼ぐことができれば、こんなに楽しく面白いことはないかもしれません。

 

戦略的に考えても、成長している市場に投資することは価値がある選択です。でも、ちょっとだけ冷静に見てみましょう。

 

スポーツが好きで得意だから、プロ野球選手、Jリーグ選手になりたい。

音楽が好きで得意だからピアニスト、バイオリニストになりたい。

絵が好きで得意だから漫画家や芸術家になりたい。

 

人気の職業は、競争が激しく、成功するのは一握りです。能力と運と縁に著しく左右されます。

 

たまに才能と運だけで上り詰めるギフテッドな人もいますが、ユーチューバーで有名なヒカキンや、DJ社長は、凄まじい努力をした上で、成功を収めていますし、先行者の裏には数えきれないくらいの稼げない人々がいます。

 

「枯れない花はないが、咲かない花はある。世の中は決定的に不公平だ」

 

これは大学の同級生だった作家の西尾維新さんが綴った言葉ですが、世界の厳しい現実を上手く表現されています。

 

そこで、可能性を広げるために、勉強することをおすすめしたいと思います。

 

私は高校受験に失敗した苦い思い出があり、第二志望の高校でふてくされて2年間、勉強もほとんどしませんでした。

 

高校3年生になって、慌てて勉強しましたが、学校も休んでばかりいたため、大学受験には本当に苦労しました。

 

どうしてもっと勉強しなかったのだろう?

なぜあんなに無駄な時間を過ごしてしまったのか?

今でも後悔の気持ちでいっぱいです。だから、皆さんにはそんな後悔をして欲しくない。

 

価値ある時間を過ごして欲しい。そう思います。

 

そもそも、何故勉強をした方が良いのでしょう? 

 

端的に言えば、可能性と選択肢が広がり、生きる上で有益な知識が身につくからだと考えます。

 

私は学歴はどうでも良く、機会均等で能力を評価する公正な選考を実施すべきだと思っていますが、残念ながら社会は学歴を要求します。

 

将来、学校の先生になりたい、市役所に勤めたい、と思っても、大学を卒業して採用試験を突破しないとなれません。

 

そして、世の中には数えきれないくらいの悪意とトラップが存在します。

 

ニセ科学や詐欺、世の中の酷いことは挙げればキリがなく、情報弱者だと騙されてカモにされてしまいかねません。

 

嫌ですよね、騙されて損をするのは。でも、大丈夫です。騙されないように知識と教養を身に着ければよいのです。

 

もし、これまでに勉強を避けてきて、いま勉強が苦手でも、これからいくらでも挽回できます。

 

まだ間に合います。私は高校の空白の2年を1年で挽回できました。

 

勉強は結果が点数として明確に数値化されますし、日本の受験は基本的にフェアな選考で、アメリカの複雑な仕組みや、中国の過当競争に比べて、素晴らしい制度だと自信を持ってオススメできます。

 

そして、学び得た知識や学歴は、役に立つことはあっても損をすることは絶対にありません。

 

何よりも、学校に行きたくてもいけない絶望的な貧困を余儀なくされる途上国や、地上の地獄と呼ばれるシリアに生まれたのではなく、平和で自由な現代社会日本に我々は生きています。

 

せっかくのチャンスを活かすためにも是非勉強しましょう。

 

世界は広くとても面白い。学べば学ぶほど興味深いことが見つかります。

 

どれだけ読んでも本は読みつくせませんし、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟は、何度読み返しても感動に心が震えます。

 

いっぱい学んで読書をして、目標や夢を見つけてください。

 

皆さんのこれからの人生が輝かしいものになることを願っています。

 

ご家族・保護者の皆さま、お子様のご卒業本当におめでとうございます。

笑顔に溢れるご子息の姿を目にして、皆さまが大切にお子様を育てられて来たことが伝わってきます。引き続き思いやりと余裕を心に持ち、お子様に接していただければと思います。

 

最後になりましたが、校長先生をはじめ教職員の皆さま、一人一人の生徒に熱意をもって指導していただき、ありがとうございます。

これまでの先生方の授業や教育が、教え子たちの人生の糧になっていくことでしょう。心からの敬意と感謝を申し上げます。

 

以上、卒業生・在校生をはじめ、すべての皆さまのご健勝とご多幸を心より祈念し、祝辞とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました。

 

2019年3月5日

知多市議会議員 川脇裕之

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危機感を伝えるのには、かなりオブラートに包んだ内容となりましたが、勉強しよう!学ぼう!とするキッカケにしていただければ嬉しく思います。

 

卒業生代表の伊藤さんの答辞も素晴らしく、素敵な卒業式でした。

 

受験も頑張って素敵な高校生活を過ごしてください。

 

 

 

※普段の議会の一般質問の倍くらい緊張して、最後に日付と名前を申すのを忘れてしまった(^_^;)。

※在校生の姪っ子からは勉強の話がクドかったとの感想(>_<)。

※初稿は4000字になり10分喋ると怒られそうなので約2000字にスリム化。ジャスト6分。少し長かったか…(´・ω・`)。

※ちなみに、スピーチ(作文)で一番衝撃を受けたのは →「夢の跡」(高田愛弓さん)凄い文章力だ。そしてこの国のメディアは腐っている。

※一番好きな文章はこれ→誰かのことは永遠にわからない(けれども諦めたらそこで試合終了だよ)私も優しい人間になりたい。

※結論はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」最高!ってことです。

 

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コメント: 1
  • #1

    卒業生親 (水曜日, 06 3月 2019 19:23)

    お話を聞いて、勉強した方が得するみたいだねと息子のやる気が芽生えたようなので、良かったです。お疲れ様でした。