★新型コロナ感染備忘録(2022年8月)主に愛知県にお住いの皆様への情報共有★

 

2022年8月某日に新型コロナウィルスに感染(陽性確定)しました。公表したい情報でもありませんし、ひっそりと自宅療養に入ったのですが、陽性確定診断を得るまでが凄まじく大変だったため、問題提起を兼ねて、感染不安や病状不安を抱える皆様の参考になる情報を提供できればと考えて綴ります。

 

●結論:

発熱等新型コロナ疑いの症状が生じた際に、薬や診断書(療養証明書)が必要な方は、居住地域の新型コロナ診療/検査医療機関に電話して速やかに診察予約を取って下さい。指定医療機関以外の薬局や、市中のPCR等検査は、新型コロナウイルス感染症の患者であるかについて診断結果を示すものではないため、指定医療機関での確定診断が必須です(8/8 0時時点情報)。

 

県の相談窓口や保健所に電話をしても、指定医療機関の受診を促されるだけで、確定診断を経て「厚労省コロナ感染者等状況把握・管理システム(My HER-SYS)」(https://www.cov19.mhlw.go.jp/)に登録されなければ、行政が提供しているサポートは一切受けられず、療養証明書の取得も出来ません。発熱等症状が生じて薬や診断書が必要な際は指定医療機関を予約する。これ一択です。

 

医療現場はひっ迫しており(そういう運用に国や県等の行政機関がしてしまっている。医療関係者の皆様には心からの感謝と敬意を表します)医療機関のお盆休みに突入すると、診療/検査環境としてはかなり厳しい状況を迎えることになりますので、皆様お身体ご自愛いただき、感染予防に尽力しながらお過ごし下さい。

 

●MYステータス

・41歳(男)一人暮らし

・新型コロナウィルスワクチン接種歴:3回(ファイザー → ファイザー → ファイザー)接種証明書取得済

 

●8月某日(DAY0)金曜日

・22時:自宅で突然の悪寒と頭痛。体温計で体温を測ると37.8度。咽頭痛も発生。常備してあったカロナール&トラネキサム酸を多めに服用

 

・24時:就寝。

 

●8月某日(DAY1)土曜日

・9時:起床。頭痛と咽頭痛、激しい倦怠感により起き上がれず。これはただごとではないと新型コロナ感染を疑う。ベッドで横になりながらスマホで情報収集。「愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/soudan.html)」を参照し、土曜日の午後もしくは日曜日に診療/検査を実施している病院を検索。→常滑市民病院が実施していることを確認。午前中の診察は間に合わない時間であったため、厚労省や愛知県庁をはじめ、徹底的に情報収集を開始。レトルト食品を食べてカロナール&トラネキサム酸を多めに服用。

 

・17時:常滑市民病院にTEL。翌日日曜日の診察を予約できないかと伺う。しかしこの土日は病院の都合で診療/検査を実施していないとの回答を受ける。この時点で今日明日(土日)は病院での新型コロナの検査や診察ができないことが判明する。頭痛が酷くなった。

 

・18時:近所の調剤薬局に電話。新型コロナの検査キットの在庫があるかを問う。在庫ありとの回答を受けて即訪問。以下の商品を購入(1,848円)。

「No.50  品目名:アンスペクトコーワ SARS-CoV-2  製造販売業者名:株式会社医学生物学研究所  検査法:抗原検査法(簡易キット)」

※新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品(検査キット)を購入する際は、厚生労働省が承認している製品を購入すること!(要確認)

→新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品(検査キット)の承認情報(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11331.html

 

・20時:自宅で抗原検査を実施。陽性判定 ウワァァ━。゚(゚´Д`゚)゚。━ン!!!! 

ひと呼吸おいた後、埼玉県(後ほど記載)の情報を参考に

(1)陽性の結果が出ているキット

(2)キットの商品名が分かるもの(袋、箱等)

(3)身分を証明できるもの(保険証、運転免許証など)

を1つに収めて写真を撮影。愛知県ではこのエビデンスは役に立たないかもしれないが「正確な記録を残しておくことはあらゆる状況において重要(有効)である」と私は考えている。

 

コロナ陽性 抗原検査

↑の写真に身分証明書と体温計を追加して記録する。

 

 

・20時30分:落ち込んでいても状況が好転するわけもなく、時間の無駄だと考えて今後の対策を練る(「祈るな!! 祈れば手が塞がる!てめえが握ってるそれは何だ!?(From ベルセルク)」→私には便利な情報機器と必要な情報を収集選択する最低限の能力がある(と思う)。

 

・(頭痛が酷くて頭が上手く働かないが)まず「愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/soudan.html)」に記載の夜間休日相談窓口へTEL。10数回かけて繋がる。状況を説明すると、月曜日に居住地域(知多保健所)の診療/検査医療機関( https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/426770.pdf)にて新型コロナの確定診断を受けて下さいとの指示。厚生労働省承認の抗原検査法で陽性判定が出ていても、確定診断のために病院を訪問しなければいけないのですか? と質問。→「そうです」との回答。では、本電話か別の相談窓口で予約を取っていただくことは可能でしょうか? と質問。→「自分で電話して予約して下さい」との回答。5分少々話した結果、有益な情報は何一つなし。そういう運用になっているのだろう、仕方がない(残念な仕組みの下での現場はいつだって大変だ)。応対の御礼を言って電話を切る(それでも心情的には不安かつ不満)。

 

・22時:弁当を購入して夜食として軽く食べてカロナール&トラネキサム酸を多めに服用。頭痛と咽頭痛、激しい倦怠感は変わらず。体温は38.0度ジャスト。24時頃就寝。

 

●8月某日(DAY2)日曜日

・8時:起床。頭痛と咽頭痛、激しい倦怠感は変わらず。体温は37.0度~38.2度。保存食摂食後、カロナール&トラネキサム酸を服用。服用後3時間程度は体温が37度程度に抑えられるも、薬が切れると38度に。結構というかかなりしんどい モウ(´Д`;)ダメポ。ベッドから起き上がる気力もないので、一日中ベッドで横になりながらノートパソコンで情報収集。全国各地で新型コロナ患者激増を主な要因とする医療ひっ迫が起きているのは知っていたが、確定診断を取るのが地域によって非常に困難だということを知る。

 

・例えば埼玉県では、発熱等の症状のある方が、医療機関を受診する前に、自身で抗原定性検査キット(薬事承認されたキットに限る)で検査を行った結果、陽性となった場合は、指定の方法で医師の確定診断を受けることができる(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0710/self_test.html)。他のいくつかの都道府県及び政令指定都市では、発熱等の症状があり、国の承認を受けている抗原定性検査キットによる検査を自身で実施して陽性の結果になった場合、確定診断が下されるという運用を実施しているが、残念ながら愛知県ではなし(8/8 0時時点情報)。街中で実施されているPCR等検査無料化事業でも、無料検査による検査の結果は、受検者が新型コロナウイルス感染症の患者であるかについて診断結果を示すものではありません。とある。

 

・つまり、指定の病院以外での新型コロナ検査や、薬局で検査キットを購入して自主検査を実施しても、検査結果が陽性となった場合には、速やかに医療機関を受診してください。とあり、陽性確定診断は病院に行かねばならない。現場にいるものとして日本の行政システムは多大なる欠陥を抱えている点は重々承知しており、改善に向けて尽力しているが、新型コロナの検査/診断の部分で度し難い非合理的な運用が実施されていることに危機感を覚えた。

 

・新型コロナは確定診断を得なければ、診断書(療養証明書)は発行されない。職場への正式な報告もできない。有症状で新型コロナの感染が確実な場合、陽性確定診断は必須なのだ。確定診断にリソース(ヒト・モノ・カネ)を投じるか、埼玉県他のように自身で抗原検査を実施して陽性結果となった場合、それを確定診断として活用すべきであると思う(医療機関負担軽減のため)。にも関わらず、国も愛知県もPCR等検査無料化事業に多額の金をぶち込んでいる。市中や薬局の検査で陽性判定を認識した人々が確定診断を得るために病院に殺到する。殺到するため電話も中々繋がらない。アタオカな国や行政の政策のしわ寄せが現場にいく。病院の医療関係者の皆様には本当に頭が下がる。これは行政の不作為だ。

 

●8月某日(DAY3)月曜日

・8時:起床。体温38.4度。頭痛と咽頭痛、激しい倦怠感は変わらず。土曜日に連絡済みであったが、本日月曜日に研修会があるので、発熱により欠席する旨、並びに検査を受けてくる旨を役所に連絡。

 

・8時30分:有症状(発熱他)かつ抗原検査陽性のため、できれば病院を訪問をせずに陽性確定診断を得られないものかと思い、愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト > 電話や情報通信機器を用いた診療を実施する医療機関の一覧について(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/enkakushinryou.html)の知多保健所管轄病院に片っ端から電話。全然繋がらない。30分かけて繋がった5件の病院はオンライン診療/オンライン診断は受け付けていないとの回答。この地区ではオンライン診断は無理だと断念(批判したいわけではなく、オンライン診療を実施していないのだったら掲載しないで欲しい)。

 

・8時45分:近所の新型コロナ診療/検査医療機関に片っ端から電話。全然繋がらない。やべーなと思い、新型コロナ診療/検査医療機関ではない、かかりつけ医の先生に電話で状況を説明して、先生のクリニックで確定診断を出していただくことは可能ですか?と質問。とにかく来なさいと言われる。

 

・9時:確定診断を出せるのでしょうか? とのQuestionへのAnswerがないまま(腑に落ちないまま)かかりつけ医を訪問。検査を実施している病院への紹介状を書いてくれるという(FAX&紹介状封筒)。ありがたいが紹介状は必要ないのでは???  紹介状を書いていただいた病院に電話をするもいっこうに電話が繋がらない。体温が38度かつ倦怠感が激しい身体状況で電話をかけ続けるのは本当にしんどい。

 

・9時30分:紹介していただいた病院への電話が繋がらないため、市内の新型コロナ診療/検査医療機関に片っ端から電話を再開。繋がっても発熱症状有の方の確定診断は実施しないとの回答をする病院があるなど「???」と疑問を覚える対応もあったが、不平不満を感じても批判をしても状況が好転することはないので、御礼を言って切り、とにかく他病院に電話をかけ続ける。

 

・10時:近所の病院に電話が繋がり本日夜の予約を確保。午前中は10時前に当日予約の電話で満員になったとのこと。新型コロナ診療/検査医療機関に患者がひっ迫していることを痛感。

 

・11時30分:かかりつけ医に紹介いただいた病院から着信あり。FAXでの紹介状を確認したとのこと。午前中はひっきりなしの電話対応で連絡できずに申し訳なかったとの連絡であった。夕方に検査可能であるがどうしますか? とのご提案に、電話が繋がらなかったので別の病院を予約しましたとお詫び。それで特に問題はないです、お大事にしてくださいとのご返答。

 

・19時:病院着。土曜日に実施した厚生労働省承認の抗原検査キットでの陽性結果を持参。抗原検査キットの実物と記録の確認及び病院による記録撮影を実施して確定診断(新型コロナ陽性)。カロナールを処方していただく。会計0円(新型コロナウイルスが「2類に相当する」との扱いだから無料)。駐車場渋滞で予約時間から90分待ちであったのは辟易したが、良い内科の先生にテキパキと診察いただいた。多謝。

 

・21時:「厚労省コロナ感染者等状況把握・管理システム(My HER-SYS)」から携帯電話番号にSMSにて通知が来るらしいが、厚労省から届いたのはCOCOAへの登録案内。イラっとする。大丈夫か厚労省? My HER-SYS にログインできないのだが…。

 

・26時:咳症状が悪化。結構しんどい。就寝。

 

●8月某日(DAY4)火曜日

・9時:起床。体温37.4度。頭痛と咽頭痛、倦怠感は残るもののやや症状改善。咳が昨日深夜から発生して肺が痛い。

 

・10時30分:愛知県自宅療養者サービス窓口からのご案内をSMSで受信。「My HER-SYS」への登録案内はまだ届いていないが、この自宅療養者サービス窓口案内にHER-SYSのID(8桁)が記載されていた。自宅療養者サービスのレトルト食品にチェックを入れて申し込む。Twitterらんどでは長いURLをコピー&ペーストできない人々が怒りを発散させている様子。2-6-2の法則を痛感。自身のリテラシー(能力)の低さを認められず、相手の過失として責める輩が多いのは、国民性かそれとも人間の愚かさと醜さか。いずれにしても現場は大変だ。

 

・11時:HER-SYSのID(8桁)が自宅療養者サービスに通知されたということは「My HER-SYS」のDBに私の情報が登録されたのだろう。ということで「My HER-SYS」登録チャレンジ → 成功!。傷病名と診断年月日他が登録されている。迅速な対応に感謝。

 

・16時:カロナールの効果だろうか、体温は37度を切るも咳が断続的に続く。もうDAY5なんだけどな、この嫌な症状が続くのかと思うとウンザリする。

 

・20時:弁当を食べている時に味覚嗅覚に障害が発生していることに気づく。一番恐れていた症状。続いている頭痛と咽頭痛は緩和しているような気がしていただけにテンション↓↓↓。

 

・25時:就寝。

 

●8月某日(DAY5)水曜日

 

・9時:起床。体温37度ジャスト。頭痛と咽頭痛、倦怠感は残るものの症状改善の実感はあり。咳は残っている。6日も発熱が続く時点でやっかいな病気だ。

 

・12時:自宅療養者サービスからの配食は本日まだ届かず。そのため自身で手配したお弁当とスイカを食する。やはり味覚嗅覚障害が生じており味を殆ど感じない。これが一番ショックで辛い。食事に喜びを感じられなくなったら生きている喜びが半減してしまう。気休め程度になればとAmazonで亜鉛サプリを購入。「My HER-SYS」への登録案内は届いていないが勝手に登録したから良いのだろうか? 本日分の症状を入力。ベランダで日光浴をしながら読書。

 

・21時:カロナール&トラネキサム酸を毎食後服用。朝以降体温は37度を超えていない。咽頭痛もほぼなくなったが、頭痛と倦怠感は変わらず。全然良くなる気配がないねこの病気。ヘビーな症状は発症4日で収まったものの、咳や味覚障害など嫌な症状が続くのが実に不快。

 

・22時:WBSを視聴していると頭痛がストレスフル。愛知県は新規感染確認者数が過去最多を更新。全国でも新規25万人。多くの医療機関は明日11日(木)からお盆休みに突入する。つまり本日以降に発症した方の確定診断は最短で15日(月)となる。盆休み期間に100万人前後が病院へアクセスしようとしても出来ない事態が生じるわけだ。コロナは重症化しない論が支持されているようだが、重症や中等症未満でもインフルエンザと同等かそれ以上の症状に苦しんでいる人は少なくない。救急も逼迫する。かつてないほどの緊急事態になるだろう。

 

・26時:就寝。 

 

コロナ配食

 

●8月某日(DAY6)木曜日

・10時:起床。体温36.8度。カロナールを服用せずに平熱に戻った。咽頭痛もほとんどなし。頭痛と倦怠感は残っていて、咳も断続的に出る。痰が絡むというか喉元が気持ち悪い。日課である「My HER-SYS」への情報入力。

 

・11時30分:自宅療養者サービスからの配食が届く(日本郵便)。レトルト食品を中心に充実した内容(量は十分)。一点だけ不満を指摘するなら、2Lの麦茶ペットボトル4本は重量の割に有難みがゼロであった。500MLのミネラルウォーターにするか水出しパックに代替していただきたい。麦茶4本→8KGであり段ボール重量は10KGを超える。置配していただいたのだが重くて玄関から部屋に搬入するのが大変であった。

 

・13時:自身で手配した弁当とスイカの残りを食する。味覚障害が続いている。全然味がしないというわけではないが、とにかく味覚が鈍いのだ。治らなかったり馬鹿舌になってしまったらどうしようと不安になる。

 

・20時:自身で手配した弁当を食する。デザートに食べたマンゴーも甘さというか繊細さの判別が出来ない。凹む。それでも昨日以降は体温は平常値であり、DAY7にしてやっと寛解への光が見えた気がした。後は頭痛と倦怠感と味覚障害さえ収まれば元通りなのだが。

 

●8月某日(DAY7)金曜日

・終日平熱。頭痛と倦怠感は残っていて、咳も断続的に出る。痰が絡む。味覚障害が一番辛い。

 

●8月某日(DAY8)土曜日

・終日平熱。状態はDAY7と変わらず。

 

●8月某日(DAY9)日曜日

・終日平熱。状態はDAY7と変わらず。倦怠感と鈍い頭痛、味覚障害が気持ち悪い。

 

●8月某日(DAY10)月曜日

・終日平熱。状態はDAY7から変わらず。倦怠感と鈍い頭痛、味覚障害。発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合に相当するため、本日が療養期間最終日。倦怠感と味覚障害という後遺症が残ったため、私の中で新コロは実に辛く不快な病気である。決してただの風邪などではない。

 

●8月某日(DAY24)

・嗅覚と味覚の障害は若干緩和したものの、感染以前の感度はない。倦怠感や軽度の頭痛(頭に靄がかかっているよう)も残っている。新型コロナの後遺症問題が報道される機会を目にするが、治療法が確立されていないことから、自然治癒を待つほかないのが実態であろう。

 

 

●考察:ざっくりとした個人的な意見。

 

・登録検査所や薬局のPCR検査/抗原定性検査で陽性判定であっても「検査の結果は受検者が新型コロナウイルス感染症の患者であるかについて診断結果を示すものではありません。検査結果が陽性となった場合には、速やかに医療機関を受診してください」という運用は理解に苦しむ。確定診断を得るためには医療機関を受診せざるを得ず、患者が殺到して医療現場がひっ迫しており、この運用は直ちに改める必要があると考える(埼玉県等の方式を採用するかオンライン診断窓口を早急に増やすべき)。なお薬局で販売中の抗原検査キットは欠品状態に突入。おそらく8月いっぱいは欠品するのではないかと医薬品メーカー関係者からの情報入手。

 

・土日に発症すると月曜日まで診療/検査を受けられない可能性が大きい。私はワクチン3回接種済、かつ症状発生後直ちにカロナール&トラネキサム酸を服用したが、それでもかなりしんどい症状(最大体温38.4度&激しい頭痛、咽頭痛、倦怠感)が4日間続いた。症状は個人差が大きいようであるが、薬は準備しておくことをオススメしたい(薬がなかったらと思うと恐ろしい)。

 

・8月上旬の月曜日に病院への電話は中々繋がらない状況であるので、お盆休み(8/10-8/14)や、お盆休み明けは新型コロナの診療/検査医療機関へのアクセスはかなり厳しい事態になると危惧している。感染予防を徹底してください。

 

・日本の行政も病院も電話対応を止めるべきだと痛感(119や110等の緊急対応を除く)。電話応対は時間の無駄かつ効率が著しく悪い。かける側も受ける側も電話を活用するメリットはほとんどなく、デメリットがメリットを遥かに上回ると考えるが、この国は絶望的なIT底辺国なので運用どころか意識を変えることさえ根本的に難しいのだと頭痛が痛くなった。

 

・新コロ、これだけ流行しているのだからどこかで感染してしまうかもしれないとは覚悟をしていたし、特に予定のないお盆前(カレンダー通り登庁しようとは思っていた)の陽性確定ということで、職務上の悪影響は殆どないのだけれども、38度を超える体温と倦怠感と頭痛と悪化する咳は体力と精神を蝕むので本当に厄介な病気だと思う。

 

・療養期間がいつまでなのか、療養解除日がいつなのか誰かが知らせてくれるわけでもない。厚労省の情報も決してわかりやすいとは言えない。発症日+10日と覚ることが基本であるが、千葉県の新型コロナウイルス療養解除日カレンダー(https://hot-link.jp/chiba_fuc/)がUIの使いやすさやわかりやすさという面で優れていると感じたので参考にしていただければと思う。

 

●最優先要求事項:おじま紘平東京都議会議員の御指摘に賛同します。

 

 

●参考情報:現場の声や個人的に共感した情報を以下に掲載します(引用情報&転載情報)※古い日付順。



























 

●備考:

 

症状としては近畿大学病院皮膚科の大塚篤司教授の記事が自身の実感と最も近いと感じた。コロナは風邪と一緒とか重症化しないと指摘する方が少なくない印象ですが、いち感染者としては相当にしんどかった(質の悪いインフルエンザ症状並み)。

→軽症じゃなかった…ただごとではない倦怠感、激しい喉の痛み 第7波コロナ感染した現役医師が伝えたいこと(https://news.yahoo.co.jp/articles/2ce4f1a382ccde7b270414272897c894698b64bb

 

 実際にオミクロンに感染した近畿大学病院皮膚科の大塚篤司教授に、「新型コロナ感染への備え」について聞きました。

 

ずっとベッドに横たわっていました

――最初は、倦怠感から始まったのですか。

 

「そうです。出張が続いていたので疲れたのかなと思っていました。夜中にベッドに横たわると寒気がしたのですが、体温が平熱だったので、エアコンの効き過ぎだろうと思って就寝しました。翌日も倦怠感は感じましたが、他に何も症状がなかったので出勤しました」

 

――倦怠感だけだと単なる疲労だと思ってしまいますよね。

 

「それだけで仕事を休むのは難しい。その日は、仕事が終わってから『ただごとではない倦怠感』を感じ、夜中に激しい喉の痛みで目を覚ましました。唾を飲み込んでも水を飲んでも辛いのです。その時初めて、『もしかしたらコロナにかかったのかもしれない』と思いました。明け方には関節痛も出てきたので、勤務先の病院でPCR検査を受けたら陽性でした」

 

――激しい喉の痛みは何日くらい続きましたか。

 

「5日間続きました。病院で処方してもらったカロナールとトラネキサム酸を飲んで、ずっとベッドに横たわっていました。とにかく喉の痛みが辛かったのが特徴です」

 

――療養中、帯状疱疹も発症されたのですね。

 

「発症後1週間で帯状疱疹が出ました。オミクロンはよく帯状疱疹を発症することでも知られています。点滴や入院が必要なこともあります。発熱外来の医師がコロナも帯状疱疹も診察、治療できることは少ないので、心配であれば帯状疱疹ワクチンを接種するといいでしょう。50歳以上であれば接種できます。市町村によっては補助金が出るところもあります。他のワクチンとは2週間以上間隔をあけた方がいいでしょう」

 

――感染経路は分からないのですか。

 

「はい。家族も感染していませんし、出張先で会った医療従事者にも感染者はいません。移動する時も必ずマスクをしていました。研究の相談をした時に、マスクを外してコーヒーを飲みながら何人かと喋りましたが、その場にいた誰も感染していないのです」

 

 

企業は休みやすい体制を整えておく

――なんとなく倦怠感を感じるというだけでは休みにくいという人は多いでしょうね。

 

「あの時、休もうとは思いませんでした。ただ、私が出勤したので一人濃厚接触者を出してしまいました。職場にとってはマイナスでした」

 

――日本人の勤勉さも影響しているのでは。

 

「そうですね。私が留学していたスイスでは、クリスマスや年末年始の長期休暇明けに、いきなり風邪などで休む人が何人かいました。日本人なら連休明けに休むとかあり得えません」

 

――休みやすくするにはどうしたらいいと思われますか。

 

「出勤を強要しないというのはもちろん、上の立場の人には下の人が休めるようなシステム作りをすることをお勧めします。医師の場合、患者さんが待っているので難しい面もあるのですが、一般企業や公務の場合、Aさんが休んだらBさんがサポートに入るとあらかじめ決めておけば休みやすいのではないでしょうか。仕事をチームで回せるよう事前に準備しておくといいでしょう」

 

救急車を呼ぶ時、呼ばない時

――激しい喉の痛みや粘膜の腫れがあると不安になりますね。

 

「私の場合、痰が激しく絡んで息がしにくくなり、猛烈な不安に襲われました。私は医師なので自分の呼吸の音を確かめて自宅で療養を選択しました。しかし、一般の人が冷静に呼吸音を聞いて判断するのは難しいと思います」

 

――どんな状態になったら、救急車を呼べばいいのでしょうか。

 

「東京都が目安を出しているのですが、

・唇が紫色になっている(チアノーゼを起こしている)

・息が荒い

・急に息苦しくなった

・意識が朦朧としている

一つでも当てはまれば、救急車を呼んでください」

 

用意しておく食料など

――行政が届けてくれる在宅療養セットはいつ頃届いたのですか。

 

「発症から1週間くらいしたら届きました。地域にもよると思いますが、事前に療養に必要なものをご自身で準備しておくといいでしょう」

 

――喉の痛みが激しくては、食べる気もしませんね。

 

「私は、食べないと良くならないと思ったので、カップ麺のうどんとかも食べました。特に水分は必ず補給してください。脱水は命の危険があります」

 

――気をつけることはありますか。

 

「おでこや体に貼り付ける冷却用ジェルシートですが、2009年に北海道で、生後4ヶ月の乳児のおでこに貼っていたシートが滑り落ち、鼻と口を塞いだため窒息、救急搬送されるという事故がありました。幸い死亡は免れたそうです。特に、乳幼児や身体が不自由な人が使う場合は注意してください」

 

【大塚医師に指導いただいた在宅療養物品のリスト】

※個人差があります。食品は好みのものを1週間~10日分用意してください。

※アセトアミノフェンがない場合は、イブプロフェンでも良い。

・体温計

・パルスオキシメーター

・抗原検査キット(薬局で売っている医療用のもの)

・解熱剤(アセトアミノフェン300mgのもの)

・うがい薬(アズレン系)

・トローチ

・のど飴

・氷嚢、冷却用ジェルシート

・スポーツドリンク、水

・レトルトのおかゆなどの食料品10日分くらい

など

 

大塚医師によると、後遺症の倦怠感も大変辛いそうです。注意していても感染してしまうことがありますが、基本的な感染対策をして、できるだけリスクを減らす行動をしたいですね。