★「GoToEat」キャンペーンの予算が1ヶ月で枯渇する懸念「GoToイート」考察★

 

2020年10月1日より「GoToイートキャンペーン」の第一弾「オンライン飲食予約の利用によるポイント付与」が始まります。

 

詳しくは

「Go To Eatキャンペーン公式サイト」

及び、オンライン飲食予約サイト

「ぐるなび」

「食べログ」

「Yahoo!ロコ」

等をご覧下さい。

 

結論は「キャンペーンを活用したい方は急いで予約をしましょう!」です。その理由をつらつらと以下に記します。お得に外食を楽しみたい方は予約サイトへLet's Go。

 

さて「Go To イート」は2つのキャンペーンが同時並行で走ります。

「Go To Eatキャンペーン事業」について(農林水産省)

  • ①食事券(給付金767億円):登録飲食店で使えるプレミアム付食事券(購入額の25%分を上乗せ)
  • ②オンライン飲食予約(給付金767億円):オンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約・来店した消費者に対し、次回以降に飲食店で使用できるポイントを付与

①のGoToイート食事券は、無駄が多く非効率なので個人的には好きではない仕組みですが、従来型のプレミアム付食事券制度であり、非生産的な稼働が大量発生するものの、大したトラブルはなく進むことでしょう。

 

問題は②の「オンライン飲食予約の利用によるポイント付与」についです。

 

これは簡単に説明すると、利用者は、オンライン飲食予約サイトに登録(契約)されている飲食店を、サイト経由で予約すると、

「昼食:500円×人数」

「夕食:1000円×人数」の

「GoToEatキャンペーンポイント」が得られるという仕組みです。

※昼食時間帯は500円分、夕食時間帯(15:00~)は1,000円分のポイントを付与

※ポイント付与の上限は、1回の予約当たり10人分(最大10,000円分のポイント)

※ポイント付与は2021年1月末まで、利用は2021年3月末まで

 

なんと上限規制の記載がありません。初めて見た際に目を疑いました。そんなまさか。詳細を調べてみると、各オンライン飲食予約サイトごとに条件は異なるようです。

 

Q:GoToEatキャンペーン何回でもポイントを獲得できますか?

A:キャンペーン期間中は何回でも獲得できます(同一店舗で複数回予約した場合、その店舗の予約においてはひと月あたり20,000ptまでの付与ポイント上限を設けています)。

 

Q:GoToEat(GoTo イート)キャンペーンの利用回数に制限はありますか?

A:キャンペーン期間中は何度もキャンペーン対象です。ただし1日2回までとなっており、同一店舗への来店は1日1回までです。

 

このように制限を設定する予約サイトもあります。それでも利用者は各サービスを組み合わせて活用すれば上限なく利用できる可能性があるということです。凄まじいキャンペーンです。

 

コスパ厨の消費者の立場からすれば、フル活用しようとワクワクドキドキします。

 

一方で制度設計やサービサーのことを考えると「大丈夫なのかな?」と心配になります。懸念は以下の通り。

  • 767億円の予算は1ヶ月持たないのでは?(10月分の予約でおそらく予算が枯渇する。下手したら10日で予算上限に達する)
  • ※700万人が毎日晩飯予約をすると1日70億円になる。
  • 財布(予算)が1つの事業を、複数事業社の予約システムでどう管理するのか?
  • ※先着順の仕組みは特典航空券レベルのシステムやアルゴリズムを組まないと複数社で運用できない。予算上限を突破した予約をどう捌くのか?

少し考えただけでもGoToEatキャンペーンのオンライン飲食予約はヤバイなと気づきます。

 

例えば「PayPay」のようなスマホ決済アプリのようにID管理を厳格に実施しているサービスでは、利用者(ID)管理が容易です。実際に「あなたのまちを応援プロジェクト」はこれに該当します。コントロールが可能(←超大事)です。

 

しかし「GoToEatキャンペーン」は複数社が顧客獲得競争を実施している。共通基盤がない。誰がどれだけ予約したかカウント同期するシステムになっていない。

 

先行して実施されたGoToTravel(GoToトラベル)の仕組みとは基盤が根本的に異なるのです。GoToトラベルはOTA(オンライン・トラベル・エージェント)の最先端ITシステムがあるからコントロールが可能となります。

 

各社が同時にGoToEatキャンペーンを開始すればクラッシュしてしまいかねません。このクラッシュとは各予約サイトのサーバダウンとか物理的(機能的)なものではなく、767億円の予算上限を遥かに超える予約が殺到するという意味です。

 

 

GoToEatキャンペーンの開始予定2日前の、9月29日12時時点で予約受付していないということは、制度のバグに気づいて対応策を検討(対処)しているのかもしれません。どう考えても運用でカバーすることは無理ですから、トラブル承知で開始するか、10月1日スタートを遅らせるかいずれも混乱は必至の情勢です。

 

予約サイト連携は無理なので、落としどころとしては、利用者ID(サービス)ごとの予約上限回数(金額)を設定することが現実的になります。システム(運用)側からすれば仕様追加でデスマーチは間違いありません。ああしろ、こうしろというのは、言うは易しですが、安定稼働するシステムとして運用するのは本当に大変なのです。(※10月1日スタートしました!上限なし!)

 

義務教育の算数程度しか出来ない自分が雑に見積もった計算を、頭の良い方々が試算していないはずがないので、もしかしたら私の懸念が過ぎるのかもしれません。もしくは、声が届かないのか投げやりになっているのかでしょうか。

 

700万人が晩飯予約で1日70億円。予約サイトではなく飲食店側が捌ききれないという状況になりそうですが、予約者と予約サイトと飲食店で揉めそうです。地上波放送局や野党を筆頭に不平不満と文句を垂れ流す絵が浮かびます。

 

「馬鹿不平多」な社会は良くない傾向だと思っていますので、解決策を提案して結びます。

  • 「予算を10倍の7000億円に増額して100日間続けたら良い(^o^)/」

冗談ではなく需要が消失した分を考えれば相殺でしょう(たった767億円の予算がそもそも少ない)。

「GoToトラベル」の予算が1兆3,500億円であることを考えれば「GoToEatキャンペーン」を10倍増の7000億円にするのは無理筋な要求でもないように思います。GoToEatはやり方に疑問はあるものの、政策自体はとても良いものですから。

 

これからはじまるのは、頭が良くない人に政策を任せると現場が混乱するといふ日本でよく見られる地獄の光景ですので、これを機に日本社会に蔓延する、馬鹿な設計に運用が合わせるという腐った慣習がなくなることを切に願っています。

 

みなさまにおかれましては、お得に外食をして経済を活性化させられる貴重な機会ですので「GoToEat」を有効活用していただければ幸いです。

 

ではでは!

 

 

※10月1日追記

 

10月1日に「GoToEatオンライン飲食予約」が開始されました。GoToEat キャンペーン対象店が全国で2万店~3万店程度(10月1日現在)ですので、60億円が1日の最大付与ポイントといったところでしょう(3万店×20人=60万件×1000ポイント→60億円/日)。

 

最大値がこちらですので、実数として×0.5の30億円/日が実際にポイント付与されると想定して、25日間は継続できるかなと試算します。

 

いずれにしても、767億円の現予算では「GoToEatオンライン飲食予約」の2021年1月末までの継続は不可能であると思われますので、早い目の予約をオススメいたします。

 

 

 

※10月23日追記

 

 

「GoToイート」のポイント付与事業は、10月1日から16日までで延べ約1092万人の予約があり、ポイント付与額は98億円分になるとのことです。→「GoToイート」のポイント付与事業-開始16日間で98億円分

 

単純計算で6億円/日の消費です。30億円/日が実際に消費されるだろうという私の予想は大外れしました。すみませんm(__)m

 

※蓋を開けてみたら飲食店側も消費者側もGoToイートのオンライン予約を使いこなせないという日本のIT途上国ぶりが露呈しました。都道府県発行のプレミアム付食事券に人々が殺到したのを事実として捉え、中長期的にはIT化を推進する、短期的にはプレミアム付食事券を増額発行する等の政策を期待します。

 

そのため、予想を修正させていただきます。GoToイートオンライン予約の予算は616億円に減額されたため、100億円消費を差し引くと10月16日時点の残予算は約500億円です。GoToイートの利用はややペースが上がっていると指摘されており、直近では約10億円/日がポイント付与されている模様です。

 

現行のペースで利用が進むと最長で11月末まで維持できそうですが、くら寿司の参加(近所になくて残念)など利用が加速度的に進みますから、20億円/日程度の消費になると考えます。残り25日程度といったところでしょう。11月10日前後にはGoToイートオンライン事業は予算満了となりそうです。

 

というわけで、GoToイートオンライン予約事業は、2021年1月末までの継続は不可能との結論は変わりませんが、11月中旬頃に予算が尽きる。と予想を修正させていただきます(10月25日→11月中旬)。積極的にご活用いただき地域の飲食店を応援いただければ嬉しく思います。

 

 

 

※あとがき

 

ちまたでは、新型コロナウィルス感染症の拡大の懸念や「オンライン飲食予約サイト」経由の予約が面倒くさいとか、中抜き企業への利益誘導ではないか? といった意見が多く見られます。

 

新型コロナウィルス感染拡大リスクについては、経済活動を活発化させて人との接触機会が増えれば、その分感染症患者が増えてしまう可能性はあります。それでも、外食産業が瀕死の状況にあるため、これを打破するため、ポイント付与による需要喚起(消費拡大)キャンペーンを実施するのです。

 

新型コロナウィルス感染リスクを最低限に抑えるため、新型コロナ感染の防止策を取ってキャンペーンに参加することが飲食店と利用者の双方に求められています。

 

村上春樹が綴っているように「誰にも迷惑をかけたくないならば、靴箱の中で生きればいい」のです(全然違う文脈での意訳抜粋)。魅力的な飲食店がなくなった街に住みたいとか観光したいと思うでしょうか?(価値観の話で同意を求めるものではありません)。

 

新型コロナウィルス感染リスクが高いと考える方は自己対策を強化して、人が集まるところには近づかない。感染リスクは低いと考える方は感染予防を徹底してGoToイートキャンペーンをご活用いただければと思います。

 

 

(中抜き企業への利益誘導との指摘について:執筆中)

オンライン飲食予約サイトを経由してポイントを付与する仕組みよりも、

イギリスが2020年8月に実施したような外食半額補助制度「Eat Out to Help Out(イート・アウト・トゥー・ヘルプ・アウト)」

のようなわかりやすくて利用し易い仕組みを導入しろ!というご指摘について・・・。

 

 

「外食50%オフキャンペーン」

・月曜日から水曜日のみ開催

・1回の食事で1人£10 までオフ

・アルコールは対象外

・テイクアウェイは対象外

 

●不公平だと騒ぐ人々とメディアの歪んだ報道姿勢

 

税金を使う施策で先着順の制度設計とすることは問題があり・・・。

Go To食事券「間に合わなかった」「不公平すぎる」…スピード完売に不満の声のなぜ?