★知多市の路線バス及びコミュニティバスについて★

 

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「知多市の路線バス及びコミュニティ交通あいあいバスについて」

 

<質問>

 

本市では「第5次知多市総合計画組織別計画」にて、安心・安全なまちづくりの推進とともに、快適で便利な地域公共交通が利用きるよう地域公共交通会議を中心として利便性の高いバス路線を検討します」とのミッションを掲げています。具体的には、地域公共交通では、地域ニーズに合ったバスの運行を目指し、課題となっているバス路線の見直しを図りバスの利便性を高めるとしています。

 

しかしながら、本年2月に報告された平成29年度~32年度の後期4年の計画では、公共交通 (バス )を利用して、便利に暮らすことができると思う市民の割合は、平成22年5月の33.4%から平成28年5月の25.6%へ悪化しています。このデータからも多くの市民の方が現状の公共交通の利便性に疑問を感じていることが伺えます。

 

現状の問題として、バスの利便性が魅力に欠けるため、利用満足度が低く、大きな赤字を負担金、補助金で補てんしていることにつながっているのではないでしょうか。そして、利便性が良くないために、移動にマイカー利用を余儀なくされ、本市の主要駅であります朝倉駅についても、朝夕の駅への送迎車の混雑は常態化しており、これは駅へのアクセス一つを挙げてみても改善できることが多くあると考えます。また、高齢運転者の交通事故防止を図るため、警察では運転が困難になった方や運転に不安がある方へ運転免許証の自主返納を呼び掛けており、この点からも、市民の足の確保はさらに重要になると考えます。

 

わたくしは、平成27年9月議会、及び、平成28年12月議会でも一般質問を実施して、改善要望を申し上げましたが、引き続き本市の公共交通の現状の課題の認識を共有し、解決に向けた建設的な議論をしていきたいと考えております。そして、補助金、負担金を支出している路線バスとあいあいバスについて、個々に対応するのではなく、居住地から駅へのアクセスや目的とする場所への移動手段として運行車両、運行ルート、運行ダイヤ、利用料金など、使い勝手の良い公共交通に向けて検討すべきであると考え、6点質問いたします。

 

(1) 点目、29年度の路線バスの補助金額について

(2) 点目、路線バスの運賃を100円に減額する考えについて

(3) 点目、路線バスの経路等の改善の考えについて

(4) 点目、29年度のあいあいバスの経費について

(5) 点目、あいあいバスの運行状況について

(6) 点目、路線バスとあいあいバスの統合による利便性向上の考えについて

 

以上、「路線バス及びコミュニティ交通あいあいバスについて」伺い、壇上からの質問といたします。

 

<要望>

 

コミュニティバスがよりよい運行ができるよう今後も検討する。路線バスについて事業者と改善に向けた検討をしていきたい、との答弁もございました。厳しい財政状況と限られた予算であることは認識しておりますが、路線バス運行補助金が約1900万円、コミュニティバスの負担金が約5600万円、の合計約7500万円の経費が投じられており、この経費の範囲内でも改善できることは多くあると考えます。また、公共交通バスの満足度25.6%の改善には、各コースの乗り継ぎを円滑にすることだけではなく、運行ルート、運行ダイヤ、利用料金など抜本的な改善が必要であると考えます。地域公共交通の目的は「バスを走らせる」ことではなく、住民の居住地区から目的とする場所への「安価で便利な移動手段」を提供することではないでしょうか。そこで、本市の使い勝手の良い公共交通の実現に向けて、路線バスとあいあいバスの統合による利便性向上の要望提案を申し上げます。

 

現状の問題は質問で述べて答弁もいただきましたが、

・あいあいバスは片方向に1日5便程度と運行本数が少なく、ルートによっては75分かかり、名鉄電車との接続が不便であるため、利便性が低いこと。

・路線バスに比べて運行本数の少ないあいあいバスに、より大くの負担をしていること。

・路線バスもあいあいバスと同様に補助金を税金で負担しているにも関わらず運賃差が生じており、料金サービス水準を統一するのが望ましいこと。

等と考えます。あいあいバスは主として公共交通空白地域の解消を目的として運行しており、名鉄電車との接続を前提とした運行時刻表ではない。との答弁ですが、利用者は、病院や商業施設への移動と併せて、駅への移動のためにバスに乗車しているのではないでしょうか? そのため名鉄電車との接続が不便であるのは問題があると考えますし、片方向に1日5便程度しかないのは、使い勝手が良いとは言えません。加えて、欠損金を約1900万円補てんしている路線バスの3路線に対し、あいあいバスの3路線は便数が少ないにも関わらず、約5600万円と3倍近くの経費を負担しています。運行形態が異なることは理解していますが、これらの改善を実施するためには、路線バス、あいあいバスと個々に対応するだけではなく、市内公共交通全体の在り方を検討して対策を実施していくことが必要であると考えます。

 

そこで、具体的に次の4点を提案申し上げます。

①点目、路線バスとあいあいバスの統合により市内7路線運行を実現し運賃を100円に統一していただきたい。

②点目、朝倉駅と新舞子駅、朝倉駅と巽ヶ丘駅など、電車でのアクセスが可能であり、電車で移動する以上の時間がかかっているルートを見直し、単一駅往復バスとしていただきたい。

③点目、新路線は、朝倉駅の送迎混雑を改善するための運行ルートや、利用者の多い商業施設を乗降(乗継)ポイントを設定していただきたい。これは再質問の7件目でも述べた通りですが、単独施設間の往復は行わないとのポリシーであれば、朝倉駅からファミリーマート知多つつじが丘店様、つつじが丘の交差点から清水が丘交差点の知多信用金庫清水が丘支店様を経由して、八幡新町を通り朝倉駅に戻るルートや、南北の縦系ルートとして、マックスバリュー様、イトーヨーカドー様、フィール様を繋ぎ、西知多総合病院へのシャトルバスの乗り継ぎを可能とするような経路が望ましいと考えます。

④点目、利用人数に合わせた小型車両のリース調達や、NPOへのアウトソーシング、嘱託運転手での運行など、経費を抑えた運行形態の検討をしていただきたい。

 

以上、これまでも、あいあいバスの北部コースの開設や、東部、南部コースを小型低床バスに更新するなど、利便性の向上に努めていただいておりますが、住民の居住地区から駅や商業施設等、目的とする場所への便利な移動手段を提供するために、市内公共交通の「利便性向上」及び「利用満足度向上」の実現に向けて、柔軟な施策の推進を実施していただくことをお願い申し上げ、「路線バス及びコミュニティ交通あいあいバスについて」の質問を終わります。