★知多市の学校施設環境(学校トイレ)の充実について★

 

◆「知多市の学校トイレの乾式化と洋式化」◆

 

 

令和元年(2019年)12月議会(第5回定例会)一般質問

 

知多市議会議員 川脇裕之

 

2.「学校施設環境の充実について」

 

(1) 屋内運動場(体育館)について

① 小学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画について

② 中学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画について

(2) 学校トイレについて

① 洋式化及び乾式化の目標について

② 小学校トイレの改修状況及び改修計画について

③ 中学校トイレの改修状況及び改修計画について

(3) 学校図書館について

① 小学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間について

② 中学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間について

③ 学校司書の配置状況について

(4) 中学校武道場の築年数、改修状況及び改修計画について

(5) 中学校クラブハウスの築年数、改修状況及び改修計画について

 

◆質問

 

続きまして、2番目の学校施設環境の充実について質問いたします。

 

文部科学省より毎年刊行されている白書の最新版、平成30年度文部科学白書では、安全・安心で質の高い学校施設の整備を掲げております。本市では、学校施設の施設整備に関する計画を知多市学校施設の長寿命化計画として策定して、計画的な施設改修や維持管理を進めております。

 

 そうした中、児童・生徒が長時間を過ごす学校施設環境の充実は、最優先すべき課題の一つであると考えます。本市の学校施設の老朽化の状況を確認すると、築40年を超えた建物が複数あります。本校舎は、耐震化補強を済ませてエアコン整備が完了した状況ですので、今回は関連施設を中心に伺います。

 

 最初に、屋内運動場、いわゆる体育館についてです。状況を伺いたく、1点目、屋内運動場(体育館)についての、1つ目、小学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画について、2つ目、中学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画について伺います。

 

 次に、学校トイレについてです。学校トイレは、ほかの施設と比べ相対的に整備がおくれており、この改善を図る必要があるとされております。生活様式の変化や衛生面、老朽化への対策として、トイレの乾式化と洋式化が急務であると考えます。本市では、約10年間かけて小学校トイレの改修を行ってきておりますが、状況を確認いたしたく、2点目、学校トイレについての、1つ目、洋式化及び乾式化の目標について、2つ目、小学校トイレの改修状況及び改修計画について、3つ目、中学校トイレの改修状況及び改修計画について伺います。

 

 次に、学校図書館についてです。文部科学省では、学校図書館の機能・役割を大きく3つ掲げており、1つに児童・生徒の読書センター及び学習・情報センターとしての機能を果たすとしております。そこで、施設環境と運営状況を確認いたしたく、3点目、学校図書館についての、1つ目、小学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間について、2つ目、中学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間について、3つ目、学校司書の配置状況について伺います。

 

 次に、中学校武道場についてです。2012年に全国の中学校で武道の授業が必修となり、武道を安全かつ円滑に実施するため、武道場の整備が必要であるとされました。本市は2012年以前より武道場が整備されておりますが、状況を確認いたしたく、4点目、中学校武道場の築年数、改修状況及び改修計画について伺います。

 

 最後に、中学校クラブハウスについてです。近年、クラブ活動の課題や問題点が指摘されることもありますが、快適なクラブ活動環境を整えることは課題解決の一つになると考えます。そこで、状況を確認いたしたく、5点目、中学校のクラブハウスの築年数、改修状況及び改修計画について伺います。

 

 以上、学校施設環境の充実について伺い、質問といたします。よろしくお願いいたします。

 

◆答弁

 

◎市長(宮島壽男) 

 御質問の2番目、学校施設環境の充実についてでございますが、児童生徒の学習及び生活の場所となる学校施設は、地域住民にとって最も身近な公共施設として、また災害時には、地域の避難所としての役割を果たすものであります。こうしたことから、本市では安全に配慮した校舎や屋内運動場、いわゆる体育館の耐震改修等の施設整備を進めるともに、計画を前倒して、本年7月には全小中学校の普通教室にエアコンを設置し、児童生徒の快適な学習環境の整備に努めているところであります。今後とも学校教育を進める上で必要な施設機能の確保と、時代やニーズに合わせて施設環境の整備を計画的に進めてまいります。

 御質問の1点目から5点目までにつきましては、教育部長から答弁させますので、よろしくお願いします。

 

◎教育部長(加藤由裕) 

 御質問の2番目、学校施設環境の充実についての1点目、屋内運動場(体育館)についての1つ目、小学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画についてでございますが、築年数については、古い順に、旭北小学校は44年、つつじが丘小学校は43年、南粕谷小学校は40年、佐布里小学校は39年、旭東小学校は37年、岡田小学校は33年、新知小学校は25年、新田小学校は23年、八幡小学校は19年、旭南小学校は17年が経過しています。

 改修状況については、昭和56年以前の旧耐震基準で建築した旭北小学校、つつじが丘小学校、南粕谷小学校及び佐布里小学校の体育館は耐震改修を行い、直近では平成14年度に旭南小学校の体育館を建て替えています。

 また、旭北小学校、つつじが丘小学校、南粕谷小学校、佐布里小学校及び旭東小学校の体育館は、平成13年度から21年度にかけて屋上防水改修を実施しています。

 改修計画については、平成31年3月に策定した知多市学校施設の長寿命化計画において目標耐用年数を80年と設定し、改修の周期を、おおむね築20年と60年で大規模改修として屋上防水や外壁の改修などを、築40年で長寿命化改修として屋上防水や外壁の改修のほか、床や天井などの内部改修、給排水設備の改修等を計画しています。

 次に、2つ目、中学校屋内運動場の築年数、改修状況及び改修計画についてでございますが、築年数については、古い順に、旭南中学校は40年、東部中学校は36年、中部中学校は34年、知多中学校は14年、八幡中学校は11年が経過しています。

 改修状況については、小学校と同様に、昭和56年以前に建築した旭南中学校の体育館は平成13年度に屋上防水改修を、16年度に耐震改修を行い、直近では20年度に八幡中学校の体育館を建て替えています。

 改修計画については、小学校と同様、長寿命化計画において80年の耐用年数の期間に、築20年と60年で大規模改修、築40年で長寿命化改修を計画しています。

 次に、2点目、学校トイレについての1つ目、洋式化及び乾式化の目標についてでございますが、本市では、小学校、中学校ともに、児童生徒の利用の多い普通教室に近いトイレを中心に洋式化を行い、校舎トイレ全体の3分の2以上を洋式化することを目標としています。洋式化にあわせて、床や壁のタイルをシートや化粧ボード張りに変更して、清掃の際に水を流すことのない乾式化を行っています。

 次に、2つ目、小学校トイレの改修状況及び改修計画についてでございますが、トイレの改修状況については、令和元年11月末現在、八幡小学校は28か所のうち、乾式化は26か所、洋式化率は80パーセント、新知小学校は18か所のうち、乾式化は12か所、洋式化率は65パーセント、佐布里小学校は23か所のうち、乾式化は17か所、洋式化率は74パーセント、新田小学校は27か所全て乾式化されており、洋式化率は82パーセント、岡田小学校は24か所全て乾式化されており、洋式化率は84パーセント、旭北小学校は25か所のうち、乾式化は21か所、洋式化率は77パーセント、旭南小学校は18か所のうち、乾式化は14か所、洋式化率は75パーセント、つつじが丘小学校は25か所のうち、乾式化は21か所、洋式化率は79パーセント、南粕谷小学校は12か所のうち、乾式化は8か所、洋式化率は77パーセント、旭東小学校は19か所のうち乾式化は13か所で、洋式化率は68パーセントとなっています。

 改修計画については、平成22年度に八幡小学校から改修を始め、今年度末までに9校の改修を実施し、令和2年度に計画する新知小学校で、全小学校の改修が完了する予定です。

 次に、3つ目、中学校トイレの改修状況及び改修計画についてでございますが、トイレの改修状況については、令和元年11月末現在、八幡中学校は18か所のうち、洋式化率は15パーセント、知多中学校は16か所のうち、洋式化率は67パーセント、旭南中学校は30か所のうち、洋式化率は10パーセント、東部中学校は16か所のうち、洋式化率は33パーセント、中部中学校は24か所のうち、洋式化率は35パーセントです。乾式化については、平成18年度、19年度に校舎を建て替えた知多中学校は対応済みですが、ほかの4校は未改修の状況です。

 改修計画については、小学校に引き続き中学校の改修を進めてまいります。

 次に、3点目、学校図書館についての1つ目、小学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間についてでございますが、面積、蔵書数は、平成31年3月末現在、八幡小学校は236平方メートルで約1万5,300冊、新知小学校は181平方メートルで約1万2,500冊、佐布里小学校は162平方メートルで約1万3,700冊、新田小学校は166平方メートルで約1万5,200冊、岡田小学校は147平方メートルで約1万2,900冊、旭北小学校は194平方メートルで約1万3,300冊、旭南小学校は164平方メートルで約9,900冊、つつじが丘小学校は189平方メートルで約1万2,600冊、南粕谷小学校は239平方メートルで約8,200冊、旭東小学校は235平方メートルで約1万冊であります。

 利用可能時間については、全ての小学校で2・3時間目の間の大放課と昼放課の時間に利用ができ、佐布里小学校と旭南小学校では、始業前にも利用ができる時間を設けています。

 次に、2つ目、中学校図書館の面積、蔵書数及び利用可能時間についてでございますが、面積、蔵書数は、平成31年3月末現在、八幡中学校は128平方メートルで約1万5,700冊、知多中学校は185平方メートルで約1万4,300冊、旭南中学校は130平方メートルで約1万3,100冊、東部中学校は97平方メートルで約1万2,800冊、中部中学校は111平方メートルで約1万3,400冊であります。

 利用可能時間については、全ての中学校で昼放課の時間に利用ができ、知多中学校と東部中学校では、放課後にも15分程度の利用ができる時間を設けています。

 次に、3つ目、学校司書の配置状況についてでございますが、専ら学校図書館の貸し出し・返却や館内整備、図書の紹介などの職務に従事する学校司書は、現在配置しておりません。

 次に、4点目、中学校武道場の築年数、改修状況及び改修計画についてでございますが、築年数については、古い順に、旭南中学校は41年、八幡中学校と知多中学校は39年、東部中学校は36年、中部中学校は34年が経過しています。

 改修状況については、旭南中学校、八幡中学校及び知多中学校の武道場は、平成19年度から21年度にかけて耐震改修を、28年度及び29年度に屋上防水・外壁改修を実施しています。

 改修計画については、長寿命化計画に基づき、耐用年数80年の期間におおむね築20年と60年で大規模改修、築40年で長寿命化改修を計画しています。

 次に、5点目、中学校クラブハウスの築年数、改修状況及び改修計画についてでございますが、築年数については、古い順に、旭南中学校は40年、東部中学校は36年、中部中学校は34年、八幡中学校は30年、知多中学校は28年が経過しています。

 改修状況については、建設からこれまでに大規模な改修は行っておりません。

 改修計画については、クラブハウスは長寿命化計画の対象施設となっておりませんので、現時点で明確な改修計画はありませんが、施設の状況に応じて修繕等を適切に行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

◆9番(川脇裕之) 

 答弁ありがとうございます。答弁予定時間とは大分異なり、ゆっくりとした答弁ではございましたが、内容について再質問いたします。

 

【再質問①】

 再質問の1件目、中学校トイレの改修完了予定についてお伺いします。

 

◎教育部長(加藤由裕) 

 御質問の件につきましては、小学校のトイレの改修終了後、速やかに中学校トイレの改修計画を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問②】

 知多市学校施設の長寿命化計画によると、中学校トイレ整備の完了予定が2027年となっており、本市の学校トイレの劣悪な環境の改善が完了するのが8年後というのは遅過ぎると考えますが、再質問の2件目、中学校トイレの改修を早期に実施する考えについて伺います。

 

◎教育部長(加藤由裕) 

 御質問の件につきましては、学校施設におけるトイレの改修は優先項目の一つでありますので、学校施設環境改善交付金等の国の動向を注視しながら早期に実施する考えですので、よろしくお願いいたします。

 

◆要望

 

 中学校トイレの洋式化整備完了が2027年とは遅過ぎると考えます。早期に実施する考えはあるとのことですが、2年で完了する等の短期目標を立てて取り組んでいただきたく思います。

 

 以上をもちまして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。