★朝倉駅周辺整備事業について(知多市の朝倉駅再開発事業)★

◆知多市の朝倉駅周辺整備事業の問題点と考察(朝倉駅再開発は現行計画を見直して機能と費用対効果を再考すべき)◆

朝倉駅再開発の考察


◆「朝倉駅前ロータリー整備」は7.5億円を投じて「混雑・利便性・安全性」のいずれも改善しない不適切事業-事業見直し提案◆

 

令和元年(2019年)12月議会(第5回定例会)一般質問

 

知多市議会議員 川脇裕之

 

1.「朝倉駅前ロータリー整備について」

 

(1) 事業内容について

① 目的及び効果について

② 施設規模及び詳細について

③ 基本設計及び詳細設計について 

(2) 事業スケジュールについて

① スケジュールの詳細について

② 新庁舎整備の設計前にロータリー整備を先行して実施する理由について

(3) 事業費について

① 内訳及び積算根拠について

② 財源の内訳について

 

◆登壇質問

 

皆さん、こんにちは。先の通告に基づきまして、朝倉駅前ロータリー整備について及び学校施設環境の充実についての2件の質問をいたします。

 

 地方自治体の役割は、住民の皆様の意見、要望を伺い、地域の課題に対して具体的な解決策を提示していくこと、そしてより充実したサービスを提供していくことであると考えます。そして、地方自治法第2条に定められているとおり、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければなりません。一般質問を通じて、本市の現状と課題について認識を共有させていただき、各種行政サービスの改善に向けた取り組みの一助としていただきたく存じます。

 

 それでは、1番目、朝倉駅前ロータリー整備について質問します。本件は、朝倉駅周辺整備事業の一部ですので、まず経緯について整理します。

 

 2016年、朝倉駅周辺整備計画調査検討会議が設置され、計5回の検討会議を実施。2017年8月、朝倉駅周辺整備計画調査検討報告書を公開。2018年3月、朝倉駅周辺整備基本構想を公開。そして2019年11月、朝倉駅前ロータリーが新しく生まれ変わりますと記者会見報道発表。2019年12月、朝倉駅前ロータリーの改良工事に令和2年度から着手しますとあさくらニュース19号にて情報発信。この間、議会では、2018年、平成30年3月の全員協議会で、朝倉駅周辺整備基本構想について報告。2019年、平成31年3月の全員協議会で、朝倉駅周辺整備事業の実施方針の考え方について報告。ここまでが事実関係の整理です。

 

 朝倉駅周辺整備基本構想は、計2回の協議会報告があったのみで、基本構想の内容については、一切審議がされておりません。全員協議会は議案の審議・審査は行わず、市長などの執行機関から説明を受けたり、意見を述べたりする場でしかありません。情報公開されることはなく、広報ちたに議題さえ掲載されません。

 

 私は、2017年の朝倉駅周辺整備計画調査検討報告書の検証がないままに、朝倉駅周辺整備基本構想が策定されたことに懸念を抱き、そして基本構想のあまりの品質の悪さに危機感を覚えたことから、これまでも一般質問で事業について問題提起を行い、平成30年度知多市一般会計予算、平成31年度知多市一般会計予算及び関連委託業務に反対してきました。同様に、朝倉駅周辺整備について、議会で審議すべきとの問題意識を持たれた市民の方の要望を受け、2018年、平成30年第1回定例会にて、朝倉駅周辺整備計画特別委員会の設置を求める請願を紹介議員として提出いたしましたが、ここにおられる議員を含む多くの反対により、請願は否決されました。市議会が市政の重要な事柄を審議せず、一体何の役割を果たすというのでしょう。

 

 そして、朝倉駅前ロータリー整備について、7.5億円の予算をかけて来年度に工事着手すると突然の情報発信がなされたのが、2019年12月現在の状態です。駅前広場の整備方針は、基本構想の6章3項、48ページと49ページのたった2ページが記載されたのみです。議会で審議もせず、規模や内容について精査されたとはとても思えない、7億5,000万円にも上る巨大事業が、整備内容、スケジュール、事業費等の詳細情報の公開のないままに、1枚ぺらの報道発表と、ニュースで進められようとしております。

 

 このように、朝倉駅前ロータリー整備については、基本構想以降の情報が市民に公開されておらず、我々議員にも情報提供されておりませんので、事業の詳細を伺いたく、質問いたします。

 

1点目、事業内容について

①つ目、目的及び効果について

②つ目、施設規模及び詳細について

③つ目、基本設計及び詳細設計について 

2点目、事業スケジュールについて

①つ目、スケジュールの詳細について

②つ目、新庁舎整備の設計前にロータリー整備を先行して実施する理由について

3点目、事業費について

①つ目、内訳及び積算根拠について

②つ目、財源の内訳について

 

以上をお伺いし、壇上からの質問といたします。答弁、よろしくお願いいたします。

 

 

◆答弁

 

◎市長(宮島壽男) 

 9番 川脇裕之議員の御質問にお答えします。

 御質問の1番目、朝倉駅前ロータリー整備についてでございますが、基本構想では、駅前ロータリーについて、現状における課題を踏まえ、有識者や市民ワークショップ等で提案されたアイデアをもとに、整備方針を掲げています。この整備方針をもとに県公安委員会を初めとした関係機関と協議の上、設計を進めており、来年度は工事着手をしてまいりたいと考えております。

 御質問の1点目から3点目につきましては、都市整備部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の1番目、朝倉駅前ロータリー整備についての1点目、事業内容についての1つ目、目的及び効果についてでございますが、まず広報への掲載がないとの御指摘ですが、事業全体につきましては、広報ちたの平成30年4月1日号で基本構想の策定、31年4月1日号で朝倉駅周辺整備事業の実施方針の考え方、7月号で新庁舎・新子育て支援施設・新図書館の基本計画の策定を掲載し、同時に、あさくらニュースを発行することで、市民への広報に努めています。

 また、基本構想を踏まえ、平成30年度には、建設経済委員会の所管事務調査において、計5回にわたり、公民連携手法などについて、委員の皆様に調査研究を行っていただきました。そこでいただいた御意見を実施方針に反映することとしています。

 駅前ロータリーにつきましては、平成31年3月議会の施政方針で、市長から令和2年度からの工事着工に向けて作業を進めていることを公表し、その後も折に触れ、市民にお伝えしています。

 駅前ロータリーの整備は、基本構想の中で現況の課題として、一般車及び公共交通の安全な動線確保、交通需要に対応した施設量の見直し、歩行車滞留空間の導入を挙げています。これらの課題を克服し、駅周辺がにぎわいの交流拠点となるよう整備を実施してまいります。

 整備方針では、ロータリーと分離して通過交通を円滑にする道路を整備することとしています。また、現況の交通需要に対応した施設量として、公共交通と一般車を分離したロータリーを駅舎前面に配置します。さらに、くつろぎ空間の確保、バリアフリー化の推進を行うこととしています。これにより、交通結節点としての機能向上、駅利用者の利便性確保が効果として得られるものと考えています。

 次に、2つ目、施設規模及び詳細についてでございますが、施設規模につきましては、バス等の運行状況を解析し、乗降場等の施設量を見直した上で、交通事業者、県公安委員会等の関係機関と協議を進め、現況の面積約9,500平方メートルから約8,100平方メートルに縮小する予定です。

 公共交通ロータリーにつきましては、路線バス、コミュニティバス、公立西知多総合病院のシャトルバス及び臨海部企業の送迎バスの乗降場並びにタクシーの乗降場を確保しています。一般車ロータリーにつきましては、公共交通ロータリーとは別に、出入り口を設けた上で、駅舎出入り口に近い場所に障がい者用の乗降場を確保しています。

 次に、3つ目、基本設計及び詳細設計についてでございますが、昨年度実施した基本設計では、道路構造令等の技術基準に準拠した整備案を作成しました。この段階から整備案を交通事業者に示した上で、意見聴取を行い、同時に県公安委員会と協議を進めてまいりました。特に県公安委員会との協議は10か月以上にわたり、安全に配慮した構造となるよう協議を続けてきたところです。県公安委員会からは、法令に基づく交通の安全性・円滑性が担保されているとの同意を10月に回答いただいたことから、整備案としてまとめ、今回速やかに市民の皆様へ公表したものです。

 今年度の詳細設計では、基本設計をもとにして、平面設計、縦横断設計等の詳細な検討を行っており、今年度末までには工事発注に向けた図面の作成を行ってまいります。

 次に、2点目、事業スケジュールについての1つ目、スケジュールの詳細についてでございますが、工事は県の基準に基づく標準工期に照らし合わせ、適正な工期を確保することから、工事区域を分割し、整備を進め、令和4年度に供用開始する予定です。

 次に、2つ目、新庁舎整備の設計前にロータリー整備を先行して実施する理由についてでございますが、ロータリーは道路構造令など土木事業として国が定める基準等に基づき整備する必要があり、民間事業者の創意工夫を発揮する領域がありません。加えて、県公安委員会や都市計画変更に向けた県との協議については、民間事業者が直接行うことができないことから、直営により整備を行うこととしています。

 また、工事は駅利用者の利便性確保にできるだけ配慮し、仮設の道路や乗降場等を設置しながら施工する必要があります。まず、道路の位置を定め、市庁舎の建設予定地を活用しなければ工事ができないことから、市庁舎等の設計が行われる前にロータリー整備を行うものです。

 次に、3点目、事業費についての1つ目、内訳及び積算根拠についてでございますが、内訳につきましては、駅前ロータリーの歩道、シェルター、植栽等の整備に要する経費と道路の整備に要する軽費です。また、事業費の積算根拠は、県の積算基準及び歩掛表等をもとに積算しています。

 次に、2つ目、財源の内訳についてでございますが、駅前ロータリー等の整備に要する費用につきましては、国の交付金や起債等を最大限活用し、財源を確保したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◎市長(宮島壽男) 

 先ほどの私の、議員の質問に対する答弁の中で「有権者や市民ワークショップ等で提案された」と申し上げましたが、有識者と申し上げるべきところを有権者と申し上げましたので、おわびして訂正をさせていただきます。よろしくお願いします。

 

◆9番(川脇裕之) 

 答弁ありがとうございます。ただ今お答えいただいた内容について再質問いたします。

 

【再質問①】

 最初に、設計情報や図面が情報公開されておらず、イメージ図では対象場所が定かではないため、再質問の1件目、朝倉駅前ロータリー整備の対象地区は、基本構想39ページのキス・アンド・ライド需要の現状のA及びDの乗降場が対象でしょうか、お伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、県西側の市所有地で、それら乗降場を含んだ区域を対象としていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問②】

 次に、施設数について確認いたしたく、再質問の2件目、バス乗降バース数、タクシー乗降バース数、一般車乗降バース数の計画数についてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、バス乗降バースは、現況9台分に対し計画8台分、タクシー乗降バースは、現況・計画とも2台分、一般車乗降バースについては、現況3台分に対し計画8台程度の停車に対応した施設量を確保し、現在ない障がい者用乗降場を1台分確保する予定としていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問③】

 現在、正規とする一般車の乗降場の施設量は3バースですが、再質問の3件目、整備対象地区ピーク時の乗降場の一般車の利用台数についてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、基本構想における需要の解析で、午前6時30分から7時台がピークとなっており、10分間の集計で23台が利用していますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問④】

 私も朝倉駅が最寄り駅ですので、利用しており、夕方に最大12台の一般車停車を目にしたことがあります。混雑時は平均10台程度の一般車の停車があると認識しております。ピーク時は10分間に23台が利用しているという交通実態調査の結果も出ています。そこで、再質問の4件目、整備によりこの状況がどのように改善すると考えているのか、お伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、一般車の送迎については、施設量を拡充するとともに、新たに中街区南側にキス・アンド・ライド施設を設置することから、改善するものと考えていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑤】

 通常、ロータリー整備は渋滞解消や安全性の向上など、現状の課題に対する改善・解決を目的に実施します。私は、現在の朝倉駅ロータリーは一般車の利便性等に改善の余地はあるものの、右左折交錯はなく、安全性には問題の少ないロータリーであると認識しております。そこで、再質問の5件目、現状の安全性の評価について定量的に伺いたく、事故件数、ヒヤリハットの発生件数について伺います。

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、警察の所管する業務であるため、市で把握していませんので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑥】

 現行計画のイメージ図では、一般車ロータリーの出口右折車両と直進する公共交通、タクシー車両及び南に通り抜ける一般車両が交錯して事故発生の危険が発生すると考えます。そこで、再質問の6件目、計画の危険性の認識と対策の考えについて伺います。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、駅前ロータリーは道路構造令の技術基準に基づいて設計しており、県公安委員会と協議の上、同意を得たものです。そのため、安全な道路計画となっていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑦】

 一般的に、一般車と公共交通のロータリーを分けることは、その分、面積を必要とします。そして、分離式ロータリーを導入している事例では、駅前のバスロータリーが交通渋滞を起こし、バスがロータリーに入れない等の状況が発生するなど、バスが頻繁に行き交う駅でその改善を目的に整備する設計であると考えます。にもかかわらず、本市では、分離案ありきで整備が進められようとしております。

 そこで、再質問の7件目、朝倉駅周辺整備計画調査検討会議において、駅前広場配置を当初の6案からB②案(分離案)が望ましいと、どのような科学的、定量的な検証を実施して現行計画の結論に至ったのか、検証内容と評価結果についてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、導入施設を想定した上で必要となる広場面積を算定し、車両動線、施設配置及び歩行車動線を検証しました。評価に当たっては、車道を横断することなく、歩行者、特に車椅子、高齢者の方々が安全に移動でき、誰もが使いやすい便利な配置と思われるものが選ばれ、提案されていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑧】

 施設規模が基本構想の1万1,000平方メートルを整備するという方針から約8,100平方メートルの整備に変更された理由及びどのような手順を踏んで進められ、公開されたのか伺います。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、施設規模の1万1,000平方メートルは基本構想で設定した目安の数値であり、バス等の運行状況を解析し、乗降場等の施設量を見直した上で、交通事業者、県公安委員会等の関係機関と協議を進め、約8,100平方メートルで計画しました。また、関係機関との意見調整がおおむね完了したことから、11月に完成予想図を公表したものですので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑨】

 次に、スケジュールについて、基本構想の7章、事業化の方向性と今後のスケジュール等では、2021年度から2027年度までに、道路、駅前広場の基盤整備を実施すると記載されておりました。

 そこで、再質問の9件目、2020年度に工事着手、2022年度に供用を開始すると、今回突然計画を前倒しするに至った経緯と理由について伺います。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、基本構想のスケジュールでは、2020年度以降に事業着手としていることから、来年度の工事着手は計画を前倒しするものではありません。また、事業全体のスケジュールから、ロータリーの整備を進めた後、順次、市庁舎等を整備するスケジュールとしているため、2020年度の工事着手が必要と考えていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑩】

 再質問の10件目、事業費用について、整備施設項目ごとの費用詳細について伺います。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、整備施設項目ごとの費用詳細につきましては、今年度発注業務である詳細設計で検討を行っており、今年度末までには整備施設項目ごとの費用の算出を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問①】

 再質問の11件目、朝倉駅前ロータリー整備の計画を策定するに当たり、ほかの自治体の調査内容及び調査事例数と参考事例についてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、他の自治体の駅前ロータリーの調査内容につきましては、安全な交通動線と円滑化の確保に向け、広場内への通過交通進入の排除方法や、自動車交通動線の単純化・円滑化、人と車の動線の分離などの視点から調査を行い、設計に反映しています。

 調査事例数につきましては、愛知県内の同程度の施設規模を対象とし、10件程度を調査しています。参考事例としましては、安全な交通動線と円滑化の観点から、三河田原駅前や東岡崎駅南口など、信号交差点を介さず進入できる出入り口や、横断歩道を使用しない駅舎までの歩行者動線の確保、バス・タクシー待機場のロータリー内の配置などの工夫がされた配置計画を参考に設計いたしましたので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑫】

 近年の近隣自治体の駅ロータリー整備事例では、東海市が駅東側の駅前広場約8,700平方メートルを開発したのが類似の事例であると考えますが、再質問の12件目、東海市の事業費用について伺います。

 

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、東海市の駅東側の駅前広場は、区画整理事業も同時施行しており、その区分も明確ではなく、事業費も公開されていないことから、把握しておりません。

 なお、事業費は、本市と同様に県の積算基準及び歩掛表等をもとに積算されていると思われますので、差異はないものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑬】

 これまでに基本設計と詳細設計を外部発注で委託してきておりますが、再質問の13件目、基本設計及び詳細設計を公開する考えについてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、基本設計の一部である完成予想図を記者会見、ホームページ、広報等を利用し、公開しています。

 詳細設計をもとにした完成予想図につきましても同様に、工事発注までには完成予想図として公開したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑭】

 再質問の14件目、朝倉駅前ロータリー整備の実施計画を策定して公開する考えについてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、一般的な土木事業に関しては、基本設計、詳細設計を順次行い、工事発注を行うことから、その単体事業ごとに計画は作成していません。

 なお、施工計画に関しましては、工事箇所の図面や工程表等を駅利用者等に周知するとともに、ホームページや広報により随時情報発信してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑮】

 次に、再質問の15件目、朝倉駅前ロータリー整備について、市民から意見や情報を聴取する考えについてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、基本構想は市民ワークショップ等で得られた意見やアイデアを踏まえ、またパブリックコメントを行い策定していることから、これをもとに進めるロータリーの設計は、市民の意見や情報を反映しているものと考えています。今後、事業実施に当たり、特別に意見を聴取する予定はありませんので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問⑯】

 詳細設計の成果物納品前の段階で、朝倉駅周辺整備の基本計画も実施計画も策定しないまま、低品質な基本構想に基づく稚拙なロータリー整備計画が今回報道発表で初めて示されました。現行計画は、現状の課題解決をせず、新庁舎との動線も示さず、利便性改善のメリットは少なく、莫大な経費が無駄になるリスクが大きいと考えます。

 そこで、再質問の16件目、来年度はロータリー整備の詳細設計の評価・検証に充て、新庁舎整備の具体化に合わせてよりよい整備計画策定に資するべく、ロータリー整備のスケジュール、事業内容、費用を見直す考えについてお伺いします。

 

◎都市整備部長(安永明久) 

 御質問の件につきましては、土木工事は、先ほど申し上げましたとおり、基本計画や実施計画等は策定せず、基本設計から着手し、詳細設計を経て、工事に着工する流れが一般的です。

 今回の駅前ロータリー工事の着工までの手順は、一般的な土木工事の手順と異なり、まず朝倉駅周辺整備基本構想で交通計画を策定しています。その後、この交通計画をもとにして昨年度に基本設計を行い、今年度は詳細設計を実施しているなど、通常の手順よりもより丁寧に進めています。基本構想内で策定した交通計画は、現在の道路網や駅前ロータリーの現況及び課題を抽出した上で、整備方針を定め、交通動線や配置計画をお示ししています。議員からは稚拙な計画との御指摘がありましたが、この交通計画を含む基本構想は、名城大学の大野教授を座長に迎え、コミュニティや各種関係団体の方々の御参画をいただいた朝倉駅周辺整備計画調査検討会議での意見・提案をもとに作成したものであり、我々が自信を持ってつくり上げた計画です。

 ロータリー整備は、駅前としての交通機能を維持しつつ行う必要があること、また市庁舎等の建設予定地を利用しなければ工事ができないことから、ロータリーの整備を進めた後、順次、市庁舎等を整備するスケジュールとしています。

 費用につきましては、県の積算基準及び歩掛表等をもとに積算しています。

 これらのことを考慮し、整備のスケジュール、事業内容、費用につきましては、見直すことは考えていませんので、よろしくお願いいたします。

 

◆9番(川脇裕之)

それぞれの答弁ありがとうございました。それでは、答弁いただいた内容を踏まえ、要望を申し上げます。

 

◆要望

 

まず、私は、朝倉駅ロータリー整備について、ファクトに基づき、基本構想では2ページしか記載されていないことを問題視しておりました。中ではきちんと議論がされていて、自信を持った計画とおっしゃいますが、それが情報公開されていないことは問題ではないでしょうか。

 

答弁によって次のことがわかりました。一般車8台のバース整備であること。これは、現在発生している非正規と位置付ける停車車両数と同等程度であり、混雑の改善が期待できないこと。安全性の評価について整備対象地区の事故数、ヒヤリハットの発生件数すら把握していないこと。ロータリー整備の分離の設計案が、誰もが使いやすい便利な配置と思われるものという曖昧な評価で選定されていること。ロータリー整備施設規模の8,100平米は、報道発表で初めて公開された数字であること。詳細設計の成果物を検収する前の整備施設項目ごとの費用の算出を行っている段階で、7.5億円という巨額事業費を投じる計画を立てていること。ロータリー整備を計画するに当たり、県内たった10件程度の事例しか調査していないこと。東海市のロータリー整備の事業費を把握していないこと。朝倉駅前ロータリー整備について、市民からの意見や情報を特別に聴取する予定はないこと。

 

 私ひとりがチェックをしただけで、幾つもの問題があることがわかります。朝倉駅前ロータリー整備は、進め方と事業内容に問題があると考え、申し上げます。

 

まず、進め方についてです。私が情報公開を重要であると考え、強く求める理由は、複数の人間の目に触れることでチェック機能が働くからです。立案能力は個人差がありますし、完璧な政策は存在しません。そして、利害調整が発生します。公共の利益にかなうものが、公共の利益に反するが自己の利益にかなうという事態も往々にして発生します。そして、コンサルティング会社は、自治体を顧客にしている企業が一流であることは、まずありません。だからこそチェック機能をできるだけ多く働かせることで問題点を洗い出し、少しでもよいアウトプットに向けてブラッシュアップをしていくことが必要なのです。

 

 先進自治体では、基本構想、基本計画、実施計画を立てて、その都度公表し、事業を進めております。基本構想の後、どうして工事着手計画にショートカットされるのでしょう。調査したところ、滋賀県草津市や奈良県桜井市は、駅前広場整備の検討段階で本市の基本構想よりもずっと詳細な調査をしております。

 

 このように本市の基本構想2ページに基づく朝倉駅前ロータリー整備は、進め方に問題があり、これは朝倉駅周辺整備基本構想も同様であると申し添えておきます。

 

 次に、事業内容についてです。答弁にて三河田原駅整備を参考にしたとのことですが、私の調べた限り三河田原駅は、乗降客数約3,000人/日の朝倉駅の半分以下の乗降客数の駅です。三河田原駅を否定するつもりはありませんが、利便性やその他の機能にたけた駅ロータリーであるようには思いませんし、分析した記事や論文は見つけられませんでした。そして、このロータリーはバスと一般車の混合型ロータリーです。朝倉駅の分離型ロータリー案がどうして導き出されるのでしょう。

 

 全国で数百から数千の駅ロータリー整備が実施されている中で、成功事例をまねることこそ失敗を避ける最良の手ではないでしょうか。税金を原資とする公共工事であれば、なおさらです。私が調査した事例の中では、宮崎県日向市駅、茨城県牛久駅の整備が朝倉駅の規模では非常に参考になると考えます。なお、事例で挙げたロータリーは全てバスと一般車の混合型ロータリーです。

 

 答弁では、ロータリーは民間事業者の創意工夫を発揮する領域がないとのことですが、グッドデザイン賞を受賞している熊本駅西口駅前広場は、公開コンペを開催して、民間設計会社の設計に基づき整備を実施しておりますし、日向市駅前広場整備は、JR九州と宮崎県、日向市が合同で駅を中心とする地区全体を一体でデザインしたプロジェクトです。民間事業者を活用できないというのは、本市だけの勝手な思い込みではないでしょうか。

 

 特に日向市駅前広場整備は、構想計画段階から実行まで非常に綿密に進められております。国交省の報告書には次のように記載されております。28程度の委員会等が設置され、検討を実施。全ての委員会等にて市民、地域住民が参加。計画検討の段階から使い方等を含めて検討を実施。幅広い意見を聞き、検証を行い、必要に応じて検討案の変更を実施。専門家がフィールドサーベイを徹底的に行った上で、デザイン検討を実施。本市も見習うべき姿勢と取り組みではないでしょうか。

 

 朝倉駅前ロータリー整備については、朝倉駅周辺整備計画調査検討会議の段階では良質な議論もされており、特に地区の現況課題整理は適切になされていると考えます。具体的には、駅前広場は名鉄線西側だけに設置されており、朝夕の送迎時には、朝倉駅、朝倉インターチェンジ、臨海部企業に向かう通勤交通等が朝倉線に集中し、交通渋滞が発生。道路アクセスは脆弱なことから、円滑な交通アクセスの確保等、駅周辺の交通処理機能の向上を図る必要があるという点です。

 

 そして、市役所南交差点付近は通勤ラッシュで交通が集中するため、駅への動線が2通りあると交通処理にとって望ましい。コミュニティ道路へ一般車両を誘導する動線は、駅舎の近くへ車を寄せることができ、利便性が高いという有用な意見も出ております。

 

 問題は、知多市役所東交差点から知多市役所南の交差点の渋滞であり、これを解消することです。私は、コミュニティ道路の一方通行を変更して、南に車両を流すべきだと考えますし、以前も申し上げました。冷静な現況課題整理がされている一方で、基本構想は分析、整備方針、交通計画が非常に稚拙なものとなっております。これは、政策形成段階において問題定義や調査の段階は機能していたものの、分析と考察、政策立案の段階で誤った結論を出してしまうという箱物行政が失敗に陥りがちの典型的なケースであると考えます。

 

 この原因は、さきに述べたとおり、チェック機能が働いていないことにあります。朝倉駅は太田川駅の半数程度の乗降客数です。太田川駅と同等規模の整備が必要でしょうか。太田川駅は駅舎を変更しましたが、朝倉駅は現行ロータリーがあり機能しております。

 

 費用に関しては、例えば鳥取駅周辺再生事業では、駅南ロータリーにバス6台、タクシー12台、一般車21台の待機場を分離して再整備した事業費が1.1億円とされております。今あるものをできるだけ有効に活用すれば、このように低コストで整備が実施できると考えます。送迎車両の利便性に問題を抱える駅は、古見駅、新舞子駅、巽が丘駅などほかにもあります。朝倉駅への集中投資が妥当でしょうか。

 

 そして、朝倉駅周辺整備事業の中心は、新庁舎を中心とする公共公益的施設です。新庁舎や新図書館への動線を最適にしなければならないのに、新庁舎の敷地概要、建物概要、配置計画、平面計画等が決まっていない段階でロータリーを先行して整備するのは、デメリットが非常に大きいと考えます。私はリフレーション派ですので、必要な公共事業は積極的に投資をすべきだと考えますが、穴を掘って埋めるような公共事業には反対です。ほかに改善すべき公共施設と公共サービスが幾らでもあります。

 

 以上、朝倉駅前ロータリー整備は問題を多数抱える事業であり、2020年度に工事着工というのは無謀な計画であると考え、事業スケジュール、事業内容、事業費用について抜本的な見直しを求め、1番目の質問を終わります。

 


◆朝倉駅周辺整備事業について抜本的な見直しを要求◆


 

令和2年(2020年)6月議会(第2回定例会)一般質問

 

知多市議会議員 川脇裕之

 

③「朝倉駅周辺整備事業について」

 

(1) 実施方針公表以降の状況について

(2) 朝倉駅前ロータリー整備について

 

◆質問

 

続きまして3番目、朝倉駅周辺整備事業について質問いたします。

 

 朝倉駅周辺整備事業については、実施方針等が定められ、2020年3月25日に公表されました。皆様御承知のことと存じますが、実施方針公表以降のスケジュールは次のとおりです。

 

 4月1日から4月14日、実施方針等に関する質問・意見の受付、4月3日、現地見学会の実施、5月7日から5月13日、募集要項公表前の個別対話の実施、5月11日、実施方針等に関する質問・意見の回答の公表、ここまでが実施された事項です。

 

 そして、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、民間事業者の応募準備が困難な状況にあるとの判断により、5月29日に予定されていた募集要項、要求水準書等の公表を延期するとの報道発表が5月21日にありました。

 

 朝倉駅周辺整備事業の問題点については、これまで一般質問等で議会において何度も申し上げており、今後も厳密にチェックしてまいりますが、本日は、これまでの進捗状況と今後について確認いたしたく、質問の1点目、実施方針公表以降の状況について伺います。

 

 次に、朝倉駅周辺整備事業は、実施方針が対象とする市庁舎の設計、建設、維持管理、運営業務及び図書館施設の設計、建設、開業準備、維持管理業務からなるPFI法に基づく特定事業及び民間提案施設の整備及び運営とは別に、公設公営の朝倉駅前ロータリーの改良工事が計画されており、本年度から工事着手する予定で進められております。

 

 そこで質問の2点目、朝倉駅前ロータリー整備について伺います。以上、答弁よろしくお願いします。

 

◆答弁

 

◎市長(宮島壽男) 

 御質問の3番目、朝倉駅周辺整備事業についてでございますが、朝倉駅周辺整備事業は、駅周辺の市の所有地を活用して、市の玄関口にふさわしい、にぎわいの交流拠点を整備するものであります。やむを得ず事業者公募を延期しましたが、新型コロナウイルス感染症の動向や経済状況を注視しながら、にぎわいを創出し地域の活性化を先導するためにも、本事業を推進していく必要があると考えております。

 御質問の1点目及び2点目につきましては、都市整備部長から答弁させますので、よろしくお願いします。

 

◎都市整備部長(鈴木宏式) 

 御質問の3番目、朝倉駅周辺整備事業についての1点目、実施方針公表以降の状況についてでございますが、本事業に関する市の考え方をまとめた実施方針に加えて、市庁舎、図書館施設及び民間提案施設の要求水準書を案として、令和2年3月25日に公表しました、この実施方針等の内容についての質問、意見を4月1日から14日まで受け付け、その回答を5月11日に公表するとともに、民間事業者との個別対話を実施して、実施方針等についての質疑や意見交換等を行いました。こうした対話の中で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により民間事業者が在宅勤務等を実施したことで、グループを組織して事業提案するための調整が難しいなどの意見が複数出されました。これを受け、5月29日に予定していた募集要項等の公表を延期することとしたものです。

 今後の予定としては、現時点では未定ですが、新型コロナウイルス感染症の動向や経済状況を注視しながら、募集要項等の公表時期を検討してまいります。

 次に2点目、朝倉駅前ロータリー整備についてでございますが、現在の駅前ロータリーは、基本構想で課題としているように、歩行者滞留空間の導入、一般車・公共交通の安全な動線の確保、交通需要に対応した施設量の見直しが求められています。これらの課題を踏まえ、安全で円滑な交通結節点を確保するため、駅前ロータリーの整備を実施するものです。

 整備の考え方としては、市民がくつろぎ、歩行者が滞留できる空間の確保、公共交通と一般車の交錯の解消による安全と利便性の確保、障がい者や高齢者、子ども連れの方に配慮したバリアフリー化を推進することとしています。工事は全体を分割して、令和2年度から4年度まで順次実施することとしており、今年度は南側に当たるバス・タクシー乗降場や待機場周辺を施工してまいります。これにより既設のバス・タクシー乗降場や待機場が使用できなくなることから、現在、関連工事として仮設のバス・タクシーの乗降場や待機場を整備しています。

 今後も令和4年度の供用開始を目標に、駅前ロータリーの利用者の安全性を確保しつつ工事を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆再質問

 

【再質問①】

◆9番(川脇裕之) 

 答弁ありがとうございます。ただ今お答えいただいた内容について、再質問をいたします。

 質問の1点目に関して、新型コロナウイルス感染拡大の影響により民間事業者の対応が困難ということで、募集要項等の公表を延期したことは適切であったと評価いたします。一方で、5月11日に公表された実施方針等に関する質問・意見の回答を確認すると、事業の根幹に関わる重要な質問に対して募集要項等の公表時に提示しますとの回答が多く、これは質問に対する答えになっておりません。100室以上のホテルを求める無謀な要求や600台以上とする大規模な駐車場の整備、そして市庁舎及び図書館施設を対象とするPFI事業と民間収益事業を一括提案させるという、公共事業と民間投資をごちゃ混ぜにした事業スキームの根本的な問題もあり、朝倉駅周辺整備事業自体が欠陥と問題を多く抱えています。

 そこで再質問の1件目、実施方針等を修正する考えについて伺います。

 

◎都市整備部長(鈴木宏式) 

 御質問の件につきましては、頂いた実施方針等への質問及び意見については、全てにわたり市の考え方を回答しています。このうち募集要項等の公表時に提示すると回答したものは、募集の公平性を担保する必要があるもの等について公表時に提示することとしたもので、今後、募集要項等に適切に反映させてまいります。

 また、本事業ではPFI事業と民間収益事業を合わせた一体的な整備をするため、事業者公募を一括で行うこととしています。これは、他自治体でも採用されている手法であり、これにより魅力的なまちづくりを進めてまいります。

 なお、今後、実施方針等の見直しの必要性が生じた場合は、適切に対応してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

【再質問②】

◆9番(川脇裕之) 

 同じく質問の1点目に関して再質問します。

 事業実施方針等を見直す場合も、事業スケジュールを後ろ倒しして事業を再開する場合も、4月1日から4月14日に行われた実施方針等に関する質問・意見の受付とコロナ禍で影響のあった事項を再実施して事業主体となる民間企業の意見を丁寧にヒアリングするべきであると考えます。

 そこで再質問の2件目、実施方針等に関する質問・意見の受付を再実施する考えについて伺います。

 

◎都市整備部長(鈴木宏式) 

 御質問の件につきましては、3月25日に公表した実施方針等に関する質問・意見の受付を再実施する考えはありませんが、事業者公募を再開するに当たっては、民間事業者との対話を行い、適切に対応してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

【再質問③】

◆9番(川脇裕之) 

 次に、質問の2点目に関して伺います。

 朝倉駅周辺整備事業が新型コロナウイルスの影響を受け延期となり、事業実施の妥当性が問われる中、朝倉駅前ロータリーの改良工事が進められております。朝倉駅前ロータリー整備の問題点は、令和元年12月定例会の一般質問で述べたとおりですが、整備内容、スケジュール、事業費等の検証もなく、主にレイアウトを変更する工事に約7億5,000万円もの事業費を投じる費用対効果が不透明な事業です。加えて朝倉駅前ロータリー詳細設計委託が2019年度内に完了せず本年度に繰り越されたため、委託成果の検証期間が短く不十分です。朝倉駅前ロータリー詳細設計の内容について、市民への公開もありません。これまでも市役所新庁舎の敷地概要、建物概要、配置計画、平面計画等が決まっていない状態で、駅前ロータリーを先行して整備するのは順序がおかしいと申し上げましたが、朝倉駅周辺整備事業が延期される中、朝倉駅前ロータリーの改良工事を当初計画どおりに進めるのは妥当ではないと考えます。

 そこで再質問の3件目、朝倉駅前ロータリーの整備を見直す考えについて伺います。

 

◎都市整備部長(鈴木宏式) 

 御質問の件につきましては、整備内容につきましては基本構想や県公安委員会等との協議、またバリアフリー基本構想策定協議会で頂いた意見を踏まえ設計しており、安全で円滑な交通結節点としての検証が行われていると考えています。

 スケジュールについては、仮設の道路や乗降場等で市庁舎等の建設予定地を活用しなければ工事ができないことから、市庁舎等の設計が行われる前に整備を行うものです。事業費については、県の積算基準及び歩掛り等を基に積算しており、適正であると考えています。

 いずれにいたしましても、駅前ロータリーの整備は市民が安全で快適に利用していただくためのものであることから、当初の計画に沿って進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆要望

 

◆9番(川脇裕之) 

 先ほどの再質問の3件目の中の私の発言で、平成元年12月定例会の一般質問と申し上げましたが、令和元年12月定例会の一般質問の誤りですので、おわびして訂正をさせていただきます。

 

 それぞれの答弁ありがとうございました。それでは、答弁いただいた内容を踏まえ要望を申し上げます。

 

 朝倉駅周辺整備事業は、市役所新庁舎と図書館を中心とした公共公益的事業、ホテルや商業施設を中心とした民間収益事業の大きく2つに分類できます。そして、この2つの仕様や設計が示されていないにもかかわらず、朝倉駅前ロータリーの改良工事が先行して進められております。

 

 私は、ベン・バーナンキが提唱したヘリコプターマネー政策を支持しておりますし、ケインズもニューディール政策も肯定します。ですから金融緩和政策と併せた財政政策の1つの出口として、公共事業そのものに反対ではありません。

 

 しかし、公共事業は公共の利益に資するものでなければなりませんし、最少の経費で最大の効果を上げるために費用対効果を追求すべきです。本事業に導入が予定されているPFI方式は、公共施設等の建設、維持管理、運営等に民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用する手法であり、民間の資金、経営能力、技術的能力を活用することにより、国や地方公共団体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業について実施するものです。市の玄関口にふさわしいにぎわいの交流拠点という曖昧な目的で、民間事業で収益の見通しが立たない事業に莫大な税金を投じることを正当化するものではありません。

 

 そして、本市の事業全体を一括で提案させるスキームは責任の所在が不明確になり、無駄金が投じられる懸念があります。過去に議会で申し上げてまいりましたが、朝倉駅周辺を整備するのであれば、市役所新庁舎と図書館の整備は市が責任を持って実施すべきです。提案型プロポーザル等、PFI以外にも民間事業者のノウハウを活用する方法はあります。

 

 また、土地の有効活用を望むのであれば、市有地を無償貸与するなり開発事業者に補助金を投じるなり、条件つき土地売却をマイナスの予定価格で実施するなど、ほかに有効な手法があります。そして、朝倉駅前ロータリー整備では利用者の利便性を第一に考え、新たな施設への動線を最適にすることが重要です。現行の計画は、無理、無駄、むちゃがあり過ぎます。

 

 以上、公共公益的事業と民間収益事業を分けること、そのために朝倉駅周辺整備事業実施方針と朝倉駅前ロータリーの改良工事を見直すことを要望申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。