★公立西知多総合病院の巨額赤字が市財政を圧迫 行政の稚拙な計画と議会の無責任な決定が市民負担に★

 

公立西知多総合病院が巨額の赤字に苦しんでいます。

 

●公立西知多総合病院の経営状況と知多市の負担額(平成29年度)

・西知多総合病院の医業損失:26億9260万円(2018年度/平成29年度)

・知多市の西知多総合病院への一般会計病院負担額:約9億9千万円(2018年度/平成29年度)

 

西知多総合病院は残念ながら最悪の経営状況です。なぜここまで酷い事態になったのでしょう?

 

そもそも、新病院(公立西知多総合病院)は建設する必要性に大いに疑問がありました。旧知多市民病院は、平成6年及び平成19年に増築をしており、老朽化の問題はなく、移転をしなければならない理由もありませんでした。

 

それにも関わらず、現役で利用可能な施設を老朽化と騒ぎ、必要性のない新病院建設を推進した無責任な行政(市政)。デューデリジェンスどころか義務教育程度の数学能力もなく、問題意識の欠片もない議員は、市長と役所の提案を鵜呑みにして、誰も責任を取りません 

 

そして、海浜プール跡地という知多市民に(東海市民にとっても)便利な立地を科学的根拠なく、危険だと騒ぎ立てて、撤回させ、ほとんどすべての人に不便な場所である東海市民病院本院跡地になってしまったことも不幸です。

 

稚拙で甘い見通しの公立西知多総合病院の計画を立てて、建設を押し切った行政も問題ですが、その問題点の指摘や改善を促すことをしなかった多数派の市議会議員と、反対することだけを叫ぶ少数派議員。賛成する側も反対する側も両方の無能力と議会の機能不全が諸悪の根源です。

 

結果、西知多総合病院は、建物(ハードウェア)ありきで、利用者の使い勝手をないがしろにした立地と過大な建設費(約145億円)が負担になり、いま大きく市の財政を圧迫しています。

 

●旧知多市民病院の経営状況

・旧知多市民病院の医業損失:6億2400万円(平成20年度)

・知多市の旧知多市民病院への一般会計病院負担額:8億5000万円(平成20年度)

 

旧知多市民病院の単年度赤字の約6.25億円から、公立西知多病院は26.9億円もの巨額の赤字へと悪化しています。自治体病院の約60%が赤字経営(2016年度)であることから、市民病院・公立病院の赤字は仕方がない面もあります。

 

しかし、西知多総合病院の当初計画では、約13億円の赤字の予定であったものが、実際には26億円を超える赤字へ、想定の2倍以上の損失を出しています。これは計画自体が甘く稚拙であったことを意味しています。

 

施設の継続利用が可能であった旧知多市民病院を廃止して、莫大な建設費が負担となり、当初想定を遥かに下回る運営を余儀なくされている公立西知多病院は計画者である行政と、それを決定した議員の無能力と無責任の帰結です。

 

その赤字は誰が負担するのか? 税金であり市民です。市長も議員も職員も誰も責任を問われることはありません。こんな知多市政と知多市議会に市民の皆さまは納得できますか?

 

我々が病気や怪我になった時、必要なのは綺麗な建物や最新の設備だけではありません。「建物・医療機器(ハード)」だけではなく「優秀な医師・看護師の確保や救急体制・医療連携の確立(ソフト)」が求められます。

 

分不相応の投資をしてしまったことは変えられませんので、少しでも病院経営が改善するように、また、市民の皆さまに安心と利便性を追求できるように働きかけて参ります。

 

最後に、現在(2018年末時点)、朝倉駅周辺整備事業という85億円を超える公共事業が計画されています。知多市役所の老朽化の対策として、市役所新庁舎の建設は検討しなければならないものの、ロータリー整備等に約26億円もの費用を投じる現計画は、悪しき慣行の経済合理性の欠片もない「公共事業」と「ハコモノ行政」が繰り返されようとしています。

 

「計画(設計/仕様)が粗悪だと経営(運用/運営)で対処することはできません」

 

計画の段階で修正/改善するように全力で取り組んで参りますので、皆さまの御支援/御支持いただきますようお願いいたします。

 

→2019年「知多市議会議員選挙 候補者」川脇ひろゆきの取り組みと政策



 

◆(前回立候補時(2015/04)の提案)安心して充実した医療が提供される知多市へ(新病院/医療サービス)◆

 

◆新病院の運営をチェックし,安心で利用しやすい病院となるよう改善要望を提言していきます!◆


平成27年5月に西知多総合病院が東海市に開院します.総事業費は180億円を超え,知多市の財政負担が増しています.全国の公立病院の約半数は赤字であり「新病院の運営も健全な経営がなされるよう行政や議会でチェック」していかねばなりません.

一方で現知多市民病院は平成27年4月末に閉鎖予定です.市内から総合病院がなくなることにより,病院へのアクセスが不便になる方が大半ではないでしょうか? 新病院の建設の賛否や建設場所など,住民の要望をヒアリングし,メリットやデメリットも含め適切な調査を実施して慎重な議論がなされたのか疑問も残ります.

それでも,新病院の開院を控え「住民にとって安心で利用しやすい病院となるよう要望を提言していくことが必要」です.我々が病気や怪我になった時,必要なのは綺麗な建物や最新の設備だけでしょうか?「建物・医療機器(ハード)」だけではなく「優秀な医師・看護師の確保や救急体制・医療連携の確立(ソフト)」が求められます.そして「救急車の到着時間の確保と病院へのシャトルバスの充実は早急に調査し整備」しなければなりません.現市民病院を一部残せるのか,残せない場合に跡地をどのように活用するべきかも議論が必要でしょう.

また,200床以上の病院に紹介状を持たずに直接受診すると1050円~数千円の保険適用外の費用『特定療養費』が発生しますが,初診時の患者負担が重くならぬよう注視が必要です.そのため住民の『いのち』を重視する医療サービスの構築を,政策形成・予算配分の重点課題として捉え,医師や看護師が働きたい病院,住民が安心して医療を任せられる病院となるよう「西知多総合病院への改善要望を提言・運営チェック」することを目指します.

 

<政策目標>

「救急医療対応(救急車受け入れ態勢・到着時間)の要請!」
「新病院へのシャトルバス充実と現市民病院の活用検討!」
「病院経営や患者負担(初診時の選定療養費)のチェック!」

 

<参考情報>
→公立病院改革プラン実施状況等の調査結果

公立病院の約半数が赤字の状態です.

 

 

 

→「西知多医療厚生組合新病院建設 基本構想・基本計画」

総事業費180億円以上.開院9年目で黒字との強気の予想を立てています.